身長を伸ばす食事のポイント
編集部
身長を伸ばしたいとき、食事で気を付けることは何ですか?
田邊先生
特定の食品に頼るより、1日3食を基本にして、主食、主菜、副菜をそろえることが大切です。朝食を抜いたり、好きなものだけを食べたりすると、必要なエネルギーや栄養素が不足しやすくなります。成長期の体は、毎日少しずつ作られています。白米、肉や魚、卵、野菜、乳製品などをバランスよく組み合わせ、体を成長させる材料を安定して補給することを意識しましょう。
編集部
少食や偏食がある子は、どうすればよいですか?
田邊先生
無理にたくさん食べさせるより、まずは食べられる食品を少しずつ増やすことが大切です。少食の子は、1回の食事量を増やすのが難しいため、補食を上手に使うとよいでしょう。おにぎり、ヨーグルト、チーズ、卵、果物など、栄養があるものを間食として取り入れることがおすすめです。また、偏食が強い場合は、調理法や味付けを変えるだけで食べやすくなることもあります。身長だけでなく、体重の増え方も合わせて確認しましょう。
編集部
身長のために、控えたほうがよい食習慣はありますか?
田邊先生
極端なダイエット、朝食抜き、夜遅い食事、甘い飲み物やお菓子の取りすぎには注意が必要です。特に朝食を抜くと、1日に必要なエネルギーや栄養素が不足しやすくなります。こうした習慣が続くと、食事全体のバランスが乱れ、成長に必要な栄養が十分に補えなくなる可能性があります。正しい食習慣を意識し、健康的な成長をサポートすることを心掛けましょう。
編集部
そのほか、気を付けることはありますか?
田邊先生
肥満があると、将来生活習慣病を発症するリスクが高まるだけでなく、関節や皮膚などのトラブルにつながることも少なくありません。大切なのは過食と少食を避け、一人ひとりの成長に合った食事量を保つことです。身長の伸びだけを気にするのではなく、体の成長に必要なエネルギーや栄養素を十分補給することを心掛けましょう。
編集部
食事だけで栄養素を満たせない場合は、何をしたらよいのでしょうか?
田邊先生
確かに、ビタミンDのように、食事だけで理想的な量を満たすのが難しい栄養素もあります。ただ、理想の量に届かなくても、必要最低限の量なら食事でカバーすることが可能です。神経質になりすぎず、「最低限が取れていれば大丈夫」くらいの気持ちで、日々の献立を考えてみましょう。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
田邊先生
子どもの成長において身長は大切なものの一つですが、それが全てではありません。お子さんの幸せを願って真剣に向き合う保護者の思いは、とても大きな力になります。一方、生活習慣や受診のタイミングなど、努力によって変えられることもあります。一人で悩みすぎず、できることを一つずつ積み重ねながら、一緒に頑張っていきましょう。お子さんの未来を思って行動する保護者を応援しています。
編集部まとめ
子どもの成長に悩むと、つい身長という数字だけに目が向きがちです。大切なのは、親子で前向きに向き合い、できることを積み重ねていくことです。焦りすぎず、必要なときは医師の力も借りてみてください。

