編集部まとめ

バセドウ病と橋本病は、どちらも自己免疫の異常が関わる甲状腺の病気であり、両方の性質が重なってみられることがあります。併発している場合でも、症状は常に両方が同時に強く出るわけではなく、その時点で優位になっている病態に応じて、甲状腺機能亢進症の症状や甲状腺機能低下症の症状が前面に出ます。また、経過中に症状が変動したり、混在してみえたりすることもあります。診断では、TSH、FT4、FT3などの甲状腺機能検査に加えて、TRAbやTPO抗体、サイログロブリン抗体、超音波検査などを組み合わせて評価し、必要に応じて追加検査を行います。治療は病名だけで一律に決まるのではなく、その時点で前面に出ている甲状腺機能異常に合わせて調整していくことが大切です。症状が変わりやすい場合ほど、自己判断せず、定期的な採血と診察を受けながら経過をみていくことが重要です。
参考文献
『Hot and cold: coexistent Graves’ disease and Hashimoto’s thyroiditis in a patient with Schmidt’s syndrome』(BMJ Case Rep)
『The Unusual Late-Onset Graves’ Disease following Hashimoto’s Related Hypothyroidism: A Case Report and Literature Review』(Case Rep Endocrinol)
『Autoimmune switch from hyperthyroidism to hypothyroidism in Graves’ disease』(BMJ Case Rep)
『Graves’ Disease and the Manifestations of Thyrotoxicosis』(Endotext)
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