
熱中症への対処といえば水分や塩分補給をイメージしますが、効率よく摂取する方法として「経口補水液」を用いる方法があります。でも、どんなときに飲めばいいのか、どんな頻度が適切なのでしょうか?
専門医によると「経口補正液は誤解されていることが多い」そうです。いったいどういうことなのか、熱中症に詳しい済生会東部中央病院の谷口英喜医師のオンラインセミナーより、経口補水液について詳しくみていきましょう。
経口補水液ってどういう飲み物なの?
ドラッグストアや一部のコンビニエンスストアで売っている経口補水液は、「水+電解質+ブドウ糖」で構成される飲料です。体液より低い浸透圧になるように設計されていることから、腸管からの吸収効率を最大化することができます。
市販の商品としては、最も有名な大塚製薬工場の「経口補水液 OS-1」の他、「アクエリアス 経口補水液」「アクアソリタ」などがあります。中でも、OS-1は経口補水液の先駆けといわれており、アップル風味もあってとても飲みやすくなっています。
経口補水液はいつ飲めばいい?
経口補水液は、熱中症の重症度の中でもI度の軽症のときに最も有効とされています。つまり、普段の熱中症の予防策として摂取するものではないのです。谷口医師によると、「熱中症の予防と対処を明確に分けることが大切」なんだそうですよ。
●熱中症予防としてするべきこと
熱中症予防には、冷房などによる暑熱回避や脱水予防としての水分補給が効果的です。激しい運動をしたり大量の発汗をしたりしない場合は、水やお茶、コーヒー、紅茶など、一般的な飲み物をこまめに飲むだけでOKです。
●熱中症「軽度」の治療としてするべきこと
熱中症になってしまったときは、治療的補水(水+電解質)や環境の改善が必要です。熱中症の軽度である、めまいや立ちくらみ、大量発汗、こむら返りなどの症状が出たら、経口補水液をすぐに飲むようにしましょう。その他、激しいスポーツの後の脱水状態の緩和や食欲不振、下痢や嘔吐、発熱などの際に飲むのもよいそうです。
