結婚相談所に登録し、婚活をしていたころの話です。紹介された男性はプロフィールの印象も良く、メッセージのやり取りも丁寧でした。「実際に会うのが楽しみだな♡」と思っていたのですが……。デート中にふと窓へ目を向けたことで、私は大切なことに気づいたのです。
話題はずっと彼のことばかり…
その日お会いした男性は、誠実そうで物腰もやわらかい方でした。
ところが、会話が始まると話題のほとんどが彼自身のこと。
仕事でどれだけ頑張っているかという話から始まり、上司への不満、職場で評価されていないことへの愚痴、過去の恋愛がうまくいかなかった話へと続いていきました。
私は何度か話題を変えようとしたり、自分の話もしてみたりしました。しかし結局はまた彼の話に戻ってしまうのです。
気づけば私はデートを楽しむというより、彼の話を聞いて励ます役になっていました。
もちろんそれだけで悪い人だと判断できるわけではありません。ただ、一緒にいてもなぜか気持ちが重くなっていったのです。
窓に映った自分を見てハッ!
デート開始から1時間ほどたったころでした。私は何気なく窓のほうへ目を向けました。そして思わず「えっ……」とつぶやいてしまったのです。
ガラスに映っていたのは、自分でも驚くほど疲れた表情の私でした。私はそれまで、相手に気をつかいながらも自然に笑えているつもりでした。ところが窓に映っていた私は、口元こそ笑っているものの、目はまったく笑っていません。
「私、こんな顔をしていたんだ……」
その瞬間、私は初めて、自分が無理をしていることに気づいたのです。

