相手の質問に過敏になってしまう理由
そもそも尚子さんは年収500万円ほどの正社員ですが、プロフィールでは年収も大学名も非公開にしていました。仕事内容の説明も「金融機関で働いている」程度で情報が乏しく、プロフィールからは正社員なのか派遣社員なのかも分かりません。
伝わる情報は「34歳実家暮らし」ということだけです。
菊乃「今のプロフィールだと、経済的に自立しているか分からないんですよ。結婚相談所だと年収を開示している女性もたくさんいるので、空欄が多いならお見合いで確認しますよね。年収や仕事内容を公開してみませんか?」尚子さん「お金目当ての男性が来ませんか?」
菊乃「500万円でお金目当て男性が大量に集まるとは考えにくいですよ。むしろ自立している証明になります」
婚活では情報を隠す人ほど、相手の質問に過敏になりやすい傾向があります。個人情報を載せたくないかもしれませんが、しっかりしたプロフィールの人と比較検討される場なのです。
SNSが「考えすぎ」を加速させる
尚子さんは婚活情報もよくSNSでチェックしています。ネットでバズった「巨人軍の阿部監督を擁護するのはモラハラ予備軍」というようなノウハウもよく見ているようです。恋愛経験が乏しい一方で、誠実な相手か目利きする“根拠のない知識”ばかり増えて、より「考えすぎ」を加速させているのです。もちろん結婚は人生の大きな決断ですが、まず尚子さんは告白すらされていないのです。誰とも距離が縮まっていないのに、相手をジャッジしすぎて3回デートした人はゼロです。まるで応募者がいないのに採用条件が厳しい企業です。
失敗したくない気持ちは誰にでもあります。
しかし、100%損したくないスタンスになってしまうと、人と支え合う関係は築けません。
婚活市場には、相手を疑う人だけでなく、先入観を持たずオープンに相手と向き合う人もいます。どちらがご縁をつかみやすいかは言うまでもありません。そして、スムーズに婚活を卒業していく人は、あまりSNSで婚活状況を投稿しません。
尚子さんには、年収の公開と、SNSで婚活情報を探さないようにすることと、一人暮らしを強く勧めました。
<文/菊乃>
【菊乃】
恋愛・婚活アドバイザー、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

