悪性リンパ腫の血液検査で確認すべき数値
悪性リンパ腫の診断では、血液検査で以下の数値などを確認します。
【白血球(WBC)とリンパ球(TLC)】
白血球の基準値は3300〜8600/μL、リンパ球の基準値は割合として17~58%、数として1000~4800/μLです。
悪性リンパ腫では、リンパ球の割合が異常に高くなることがあります。しかし、白血球の総数が多くなることもあれば、少なくなる場合もあります。異常数値は、感染症やほかの血液病との症状が類似しているため、確定診断には追加の検査が必要です。
【C反応性たんぱく(CRP)】
基準値は0.14mg/dL未満です。
細菌やウイルスの感染により急激に上昇し高い値を示すため、急性炎症のマーカーとして利用されています。血中CRP濃度が上昇するにつれて、がんの罹患リスクは高いと判断されます。
【赤血球(RBC)や血小板(PLT)】
赤血球の基準値は男性427〜570×10⁴/μL・女性376〜500×10⁴/μL、血小板の基準値は15.0~35.0×10⁴/μLです。
悪性リンパ腫では骨髄機能が障害されるため、赤血球や血小板の減少も観察されます。発熱や体重減少などの症状とも関連しています。
【乳酸脱水素酵素(LDH)】
基準値は106〜211IU/Lです。
悪性リンパ腫では、LDHの上昇を伴います。身体のエネルギー代謝に関連する酵素で、LDH上昇は悪性リンパ腫の活動性の高さを示し、予後不良の指標となることもあります。
【可溶性インターロイキン2受容体(sIL2‐R)】
基準値は121〜613U/mLです。
悪性リンパ腫の腫瘍マーカーですが、上昇変化を見ないケースもあります。また、ウイルス感染症などでも上昇するため判断には注意が必要です。
血液検査だけでは悪性リンパ腫の確定診断には至りませんが、これらの数値とその他の検査項目を総合的に評価することで、診断精度を高めます。
悪性リンパ腫についてよくある質問
ここまで悪性リンパ腫の血液検査の数値を紹介しました。ここでは悪性リンパ腫についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
悪性リンパ腫の予後について教えてください
悪性リンパ腫の予後は、病型や進行度、患者さんの年齢や全身状態によって異なります。早期発見と適切な治療で予後は改善し、低悪性度リンパ腫は進行が遅く長期の寛解が期待できます。高悪性度リンパ腫は進行が速いですが、治療反応が良好なら寛解に至ることもあります。治療後は再発や副作用の管理を含む経過観察が重要で、個々の状況に応じた治療計画と生活の質を考慮したケアが予後改善につながります。
悪性リンパ腫の症状が見られる場合、何科を受診すればよいのでしょうか
悪性リンパ腫の症状が見られる場合、内科または血液内科を受診することが推奨されます。血液内科では、血液検査や画像診断、リンパ節生検などで正確な診断を行い、診断結果に基づいて適切な治療法を提案します。

