血圧が高い時のお風呂や食事はどうすればよいのでしょうか。メディカルドック監修医が血圧が高い時の入浴と食事のポイントについて解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「血圧が高い時の過ごし方」はご存じですか?おすすめの食べ物や注意点も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
藤井 弘敦(医師)
三重大学医学部卒業。沖縄県立中部病院で初期研修、河北総合病院で外科研修を経て現在は菊名記念病院で心臓血管外科医として日々手術・重症者管理を行っている。医療用アプリの開発や在宅診療、海外で医療ボランティアを行うなど幅広く活動している。外科専門医、腹部ステントグラフト実施医/指導医、胸部ステントグラフト実施医、米国心臓病学会ACLSプロバイダー、日本救急医学会JATECプロバイダーの資格を有する。
なぜ血圧が上がるのか?
血圧とは、心臓が血液を全身に送り出す時に血管壁にかかる圧力のことです。血圧が上がる仕組みは主に2つあります。心臓が送り出す血液量が増えることと、血管が収縮して血液の通り道が狭くなることです。
こうした一時的な血圧上昇は体が環境に適応する正常な反応ですが、安静時にも高い状態が続く場合は高血圧症と診断されます。高血圧の重要な原因の一つは塩分の摂りすぎのほか、肥満、運動不足、飲酒、ストレス、睡眠不足、遺伝などが複雑に絡み合っています。
血圧が高い時の入浴はどうすべき?
入浴は血圧を大きく変動させるため、血圧が高い日は無理に入浴しない判断をすることも大切です。
入浴で血圧はどう変動するか?
脱衣所の寒さや熱いお湯の刺激で皮膚の血管が反射的に収縮し、血圧が一時的に上昇します。その後、お風呂に入ると血液循環が改善され血管が拡張すると血圧が下がりますが、この急激な変動が心臓や脳に負担をかけます。
入浴を避けるべき血圧の範囲・体調は?
血圧の数値は年齢や持病、服薬の有無などによって大きく異なるため、「この数値なら入浴してよい・避けるべき」と一律にはいえません。ガイドラインにも明確な基準は設けられていませんが、普段より血圧が高めのときや、めまい・動悸・息切れなどの体調の変化を感じる場合は、無理をせず入浴を控えるのが安心です。
高血圧で入浴する場合の安全な入り方は?
お湯の温度は40-41℃以下、鎖骨の下までの深さの半座位浴で、入浴時間は10分以内を目安にし、湯船から立ち上がる時はゆっくり動くようにしましょう。

