専門家が現地調査、失われた種と確認
情報を受けて現地を訪れたのは、ボルー・アバント・イゼット・バイサル大学の植物学者イスマイル・エケル氏と、イスタンブールのネザハット・ゴキギット植物園のサリフ・セルジャン・カノグル氏です。
調査の結果、発見された植物は、長らく行方不明となっていたアマスヤのチューリップそのものであることが確認されました。エケル氏は、この発見について大きな意義があると語っています。
「今日という日は重要な日です。なぜなら、私たちはこの植物が絶滅したと思っていたからです。しかし130年を経て、アマスヤから姿を消したわけではなく、生息域はかなり限られているものの、今も生き残っていることが確認できました」
研究者たちにとって、この再発見は単に珍しい植物が見つかったという話ではありません。長年失われたと考えられていた種が現存していることが証明されたことで、保全活動を進める機会が生まれたのです。
エケル氏によると、今後はこのチューリップを保護対象として管理し、長期的な生存を確保するための取り組みを進めていく予定だといいます。
植物学の歴史を振り返ると、一度は絶滅したと考えられていた生物が再発見される例はあります。しかし、130年もの間、確認されなかった植物が再び見つかるケースは極めて珍しいものです。
今回の発見は、まだ十分に調査されていない自然環境の中に貴重な生物がひっそりと生き残っている可能性を示す出来事となりました。そして同時に、地域の自然を見守る人々の観察眼が、科学的な発見につながることを改めて示した事例ともいえそうです。
参照
AA.com「Endemic tulip species thought extinct rediscovered in Türkiye after 130 years」
Daily Sabah「Lost Amasya tulip reappears after 130 years in Türkiye」

