
手のひらに載った、茶色いもふもふの物体。一見すると、海藻の切れ端か、苔のかたまりか……といったところ。ところが、この物体を水の中に入れた瞬間、もぞもぞと動き出し、のそのそと水中を歩いていったのです。
そんな衝撃の様子を捉えた投稿がXで大きな反響を呼び、海外からも驚きの声が続々と寄せられています。
投稿したのは、海の生き物を数多く紹介しているでんか(@K_theHermit)さんです。

「もふもふ」
映っているのは、手のひらにちょこんと載った、まるっこい茶色のかたまり。びっしりと毛のようなものに覆われていて、ふわふわ・もこもこした質感です。

海藻の切れ端か、苔のかたまりか……と考えていたところで、これを水の中へそっと入れると、様子が一変。さっきまでただの毛玉にしか見えなかったものが、急にもぞもぞと動き出し、水底を歩いていったのです。



「えっ、生き物だったの!?」と、思わず二度見してしまいます。

この投稿には、国内外から驚きと感心のコメントが殺到しました。
「これは信じられないカモフラージュだ」
「ひと目見たとき、雑草のかたまりかと思った」
「苔のかたまりが歩いてるみたいでかわいい」
毛玉にしか見えない見た目と歩き出すギャップの意外性に、多くの人が心をつかまれたようです。
正体は、ぬいぐるみのような"カニ"
このもふもふの正体は、「ケブカガニ」という名前のカニでした。
その名の通り、全身がびっしりと毛のようなもので覆われているのが特徴。でんかさんによると、触り心地はわりとモフモフで、とくに脱皮したてはふわふわしているのだとか。
海外の人から「モップみたい」というコメントが寄せられたときには、「脱皮したてはふわふわだよ」と教えてあげたそうです。
でんかさんに、このカニの人気ぶりを聞きました。
でんかさん「ふだんから海の生き物を投稿しているのですが、ウニ、カニ、タコといった2文字のゆるっとした生き物はとくに人気に感じます。なかでもこのケブカガニは、ぬいぐるみがそのまま現実になったみたいな見た目なので大人気です」
ぬいぐるみがそのまま現実になったよう。たしかに、あのもふもふ感を見れば納得です。
茶色い海藻に"化ける"カニだった
このケブカガニ、いったいどこで出会えるのでしょうか。でんかさん「神奈川県以南の浅瀬でよく見られるカニです。磯の潮だまりで、昼間から歩いているのを見かけます」
意外にも、身近な磯にいる生き物。そして、あのもふもふの毛には理由がありそうです。
でんかさん「その見かけから茶色い海藻に見間違えるので、カモフラージュしているのかもしれません」
毛玉のような姿は、天敵から身を隠すための"海藻のふり"なのかもしれないとのこと。私たちが「雑草のかたまり」「苔のかたまり」と見間違えたのも、ある意味ではこのカニの作戦どおり、というわけですね。

