■思春期の手前にある「10歳の壁」
「10歳の壁」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。実は、9歳~10歳は、2歳前後のイヤイヤ期に次いで、子育てが難しくなる時期といわれています。9歳~10歳は心も身体も学習面でも、それ以前とは大きな変化に見舞われ、なおかつ、個人差が広がります。これがこの年代を「10歳の壁」と呼ぶ要因です。
この時期、心・身体・学習面すべてで大きな変化が起こります。まず、子どもはこの頃から客観的に自分を見られるようになり、他者と比較するようになるため、「自分はできない」といった自己否定の言葉が増えることがあります。これまでのように素直に受け止めてくれず、励ましが反発につながることもあり、関わり方が難しくなります。
親より友達の影響を強く受けるようになることも特徴です。親の言葉が届きにくくなる一方で、友人関係での出来事に大きく左右されるため、感情の揺れも大きくなります。
身体面では、この頃から第二次性徴が始まります。10歳前後から身長の伸びが大きくなり、生殖器が発達し始めます。また、授業の難易度や学習量が上がり、理解度の個人差が広がって、授業についていけない子が増えてくる年齢でもあります。
行動面でも、大人っぽさと子どもっぽさが混在し、気分や態度が揺れやすい状態の我が子に、どう接して良いのか戸惑う親御さんは少なくありません。しかしイライラや沈黙も自然な成長の一部。無理に聞き出そうとせず、話せるタイミングを待つ姿勢が重要です。大人側が安定した態度でいることが、子どもの安心につながります。揺れ動く時期だからこそ、子どもの気持ちに寄り添いながら見守ることが、その先の思春期を支える土台になっていきます。
参照:
プレ思春期「10歳の壁」を乗り越える8つの対処法|小4の壁・9歳の壁も怖くない【心理カウンセラー解説】
反抗期の息子に困る親が知っておきたい3つの対処|余計ひどくなるNGな対応【心理カウンセラー解説】
(マイナビ子育て編集部)
