サッカー・ワールドカップ(W杯)大会第13日(23日・ヒューストン)1次リーグK組でポルトガルがウズベキスタンに5―0で大勝し、今大会初勝利で勝ち点を4に伸ばした。FWクリスティアーノ・ロナウド(41)が前半に2ゴールし、史上初のW杯6大会連続得点をマークした。自身の最多記録を更新。ウズベキスタンは2連敗。
主役の座を奪い返したのは、やはりこの男だ。大批判の嵐にさらされていたロナウドが前半だけで圧巻の2ゴール。前人未到のW杯6大会連続ゴールという不滅の金字塔を打ち立て、スタジアムに詰めかけた大観衆を熱狂の渦に巻き込んだ。
41歳の嗅覚健在!電光石火のボレーと電撃スルーパスに反応
初戦の重苦しい雰囲気を一変させる電光石火の一撃だった。前半6分、ポルトガルは右サイドを崩して鋭いクロスを供給。中央でお膳立てを待っていたロナウドは、DFのマークを絶妙なステップで外すと、右足ダイレクトボレーで鮮やかにネットを揺らした。41歳とは思えぬ研ぎ澄まされた肉体と跳躍力、そして衰え知らずのシュート技術が凝縮された先制弾となった。
勢いに乗るレジェンドは止まらない。1―0で迎えた同39分には、中盤の絶対的司令塔であるMFブルーノ・フェルナンデスとの“黄金ホットライン”が炸裂。B・フェルナンデスが放った絶妙なスルーパスに完璧なタイミングで反応すると、ディフェンスラインの裏へ抜け出し、再び右足でゴール右隅へ沈めた。
この2点目で、ロナウドのW杯通算得点は「10」の大台に乗った。ピッチ隅へと走った背番号7が、お馴染みのジャンプから両手を広げる歓喜のパフォーマンスを披露すると、ヒューストンの夜空に大歓声が響き渡った。
メッシ、エムバペらの量産に焦り?酷評からの大逆転劇
今大会、開幕から世界の視線はライバルたちに注がれていた。アルゼンチンの至宝リオネル・メッシが早くも5ゴールを量産し、フランスの怪物キリアン・エムバペ、ノルウェーの重戦車アーリング・ハーランドが4ゴールで追うなど、新旧のスターたちが順調にゴールを量産していた。
一方のロナウドは、1次リーグ初戦のDRコンゴ戦で不発。格下相手に沈黙したことで、メディアやファンからは容赦ない言葉が浴びせられた。
「ロナウドの時代は完全に終わった」
「41歳の老雄に記録を達成させるためだけに、ポルトガルの他の10人が犠牲になっている」
チームの足を引っ張っているという「ロナウド不要論」が世界中で囁かれる逆風の中、ロナウドは言葉ではなく、最も得意な「ゴール」という結果だけで全ての雑音をシャットアウトした。衰えを指摘されてもなお、大舞台の勝負どころで100%の結果を出すメンタリティこそ、彼が20年間トップに君臨し続ける理由だ。
ウズベキスタンを寄せ付けず、勝ち点を4としたポルトガル。27日(日本時間28日)の1次リーグ最終戦では、K組の最難関でもあるコロンビアと対戦する。

