●「認識はかなり古いと感じた」
予備自衛官でもある弁護士の立場として今回の発言を聞き、認識はかなり古いと感じました。
現在は、家庭が貧しいことを理由に自衛隊へ入隊する人は極めて少ないと思います。
私は医師や看護師、弁護士、通訳などを対象とする技能予備自衛官で、一般の自衛官とは異なる区分に所属していますが、周囲には自らの専門知識や技能を国防や災害対応に役立てたいという思いで参加している人が多くいます。
●「貧しいから自衛隊」はごく少数ではないか
現代の日本は、東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中にあり、国防の重要性は昭和の時代とは比較にならないほど高まっています。
そうした状況もあって、自衛隊に入隊する若者の多くは、国防や災害派遣といった自衛隊の使命に共感し、その役割を担いたいという思いから志願していると考えられます。
少なくとも、「家庭が貧しいから自衛隊に入る」という理由で入隊する人は、ごく少数ではないかと思います。
【取材協力弁護士】
澤井 康生(さわい・やすお)弁護士
警察官僚出身で警視庁刑事としての経験も有する。ファイナンスMBAを取得し、企業法務、一般民事事件、家事事件、刑事事件などを手がける傍ら東京簡易裁判所の非常勤裁判官、東京税理士会のインハウスロイヤー(非常勤)も歴任、公認不正検査士試験や金融コンプライアンスオフィサー1級試験にも合格、企業不祥事が起きた場合の第三者委員会の経験も豊富、その他各新聞での有識者コメント、テレビ・ラジオ等の出演も多く幅広い分野で活躍。陸上自衛隊予備自衛官(2等陸佐、中佐相当官)の資格も有する。現在、早稲田大学法学研究科博士後期課程在学中(刑事法専攻)。朝日新聞社ウェブサイトtelling「HELP ME 弁護士センセイ」連載。楽天証券ウェブサイト「トウシル」連載。毎月ラジオNIKKEIにもゲスト出演中。新宿区西早稲田の秋法律事務所のパートナー弁護士。代表著書「捜査本部というすごい仕組み」(マイナビ新書)など。
事務所名:秋法律事務所
事務所URL:https://aki-law.com/

