筆者が子どもの頃(数十年前)、冷凍食品は味や品質面で手作りの料理とは違うものというイメージがありました。しかし、今の冷凍食品はどれも「これが冷凍食品なの!?」と驚くほどおいしく、手料理に引けを取らないものばかり。なぜ、今の冷凍食品はこんなにもおいしいのでしょうか?また、消費者の「冷凍食品を使うこと」に対する意識は変わってきているのでしょうか?日本冷凍食品協会のみなさまにお話を伺いました。
日本冷凍食品協会のみなさま




いまや冷凍食品は食卓の主役

筆者は冷凍食品に対して、「お弁当のおかずや、夕飯であと一品何かほしいときに使うもの」というイメージがありました。
しかし、令和8年の「冷凍食品の利用状況実態調査」によると、冷凍食品の購入目的は男女とも「自宅で食べる夕食」「自宅で食べる昼食」「お弁当用」の順。
また、利用頻度が増えた冷凍食品は、「餃子」「冷凍野菜」「パスタ・スパゲティ」「ピラフ・炒飯」などが上位にランクイン。今や、冷凍食品は食卓の主役になりつつあるのです。
また、冷凍野菜も人気があるそう。たしかに里芋などは土がついた状態で売られていることが多いので、泥を洗い落として皮をむく必要があったり、ぬめりがあって滑りやすかったりと手間がかかります。皮をむくと食べられる部分が意外と少なくなることもありますよね。その点、すでに皮がむかれている冷凍の里芋は便利です。

高齢者のお客様からはかぼちゃも人気です。かぼちゃって、包丁で切るのに力が必要ですよね。だからあらかじめ切ってある冷凍かぼちゃがとても便利なんです。
自炊ができない・したくないときに頼れるものは、スーパーのお惣菜やレトルトなど、冷凍食品以外にもいろいろあります。その中で冷凍食品の魅力のひとつは、必要なときに必要な分だけ使いやすく、比較的長期間保存できること。
生鮮品を使い切れずに傷ませてしまった経験がある方もいるかもしれませんが、冷凍食品はストックしておきやすく、忙しい日の食事づくりにも役立ちます。

冷凍食品は、比較的長期間保存できるものが多いのが特長です。また、使いたいときに使いたい分だけ利用できる商品も多く、日々の食事づくりに取り入れやすいと思います。
他にも冷凍食品のメリットとして、「食品ロス削減に貢献できること」が挙げられます。

家庭で野菜を調理する場合、皮をむいたりヘタを取ったりすると、その分は生ごみになります。一方で、冷凍食品の工場では、加工の過程で出る野菜の残さを飼料や肥料などとして活用する取り組みも行われています。
便利で日持ちがする上に、食品ロス削減にも貢献できる冷凍食品。これはもう、使わない理由はありません。
手抜きじゃなくて「手間抜き」

これだけ冷凍食品が浸透した現代においても、まだ「冷凍食品を使うのは手抜きをしているみたいで罪悪感がある…」という人もいます。しかし、冷凍食品を使って調理を時短すれば、浮いた時間を他のことに使うことができます。浮いた時間を有効に使えるのならば、それは合理的で賢い選択といえるのではないでしょうか。
令和8年の「冷凍食品の利用状況実態調査」によると、冷凍食品を使うことで短縮される時間の平均は、1か月あたり女性12.1時間、 男性10.0時間。この時間をどう使うかという質問に対しては、「自分のための時間」や「睡眠・休息・ リラックスする時間」「家族や身近な人と過ごす時間」との回答が上位になりました。

以前は冷凍食品に少し罪悪感を感じるという声もありましたが、最近では忙しい日や時間がないときの心強い味方として、上手に取り入れる人が増えているように感じます。

冷凍食品は、利用する人にとって手抜きじゃなく『手間抜き』です。皆さんがご家庭で料理にかける『手間』を、食品工場を始めとした、冷凍食品に携わる人たちが代わりに担っているんです。
実際に、利用者の意識の変化を裏付けるデータもあります。冷凍食品をおかずや主食(麺・炒飯など)として食卓に出すことについて答えてもらったアンケートです。
結果は、男女ともに8割近くが冷凍食品の使用について「合理的だと思う」と賛同。 一方、「手抜きだと思う」「罪悪感がある」という回答は3割前後にとどまっています。意外なことに、冷凍食品に手抜きや罪悪感を感じる人は、年齢が高くなるほどに少なくなる傾向があることがわかりました。

どうしても冷凍食品だけだと抵抗があるとか、少し時間と心に余裕があるといったときには、冷凍食品にひと手間加えるのもおすすめです。冷凍唐揚げを酢豚に使うとか、冷凍チャーハンの上に目玉焼きをのせるとか、ラーメンに中華丼の具を足すとか。他にも冷凍食品協会では、冷凍食品を使った簡単なアレンジレシピをたくさん紹介しています。こちらの『冷食オンライン』というサイトをぜひ参考にしてみてください!
