悪玉コレステロールと『前立腺がん』の意外な関係をご存じですか? 尿トラブルのサインを医師が解説

悪玉コレステロールと『前立腺がん』の意外な関係をご存じですか? 尿トラブルのサインを医師が解説

早期発見・予防のためにできること

早期発見・予防のためにできること

編集部

コレステロールに関係する尿トラブルを予防するためには、何が大切でしょうか?

住友先生

まず、生活習慣病を予防することが重要です。バランスのよい食事、適度な運動、体重管理、禁煙などが基本になります。塩分や脂質の過剰摂取を控えることも、血圧やコレステロールの管理につながります。こうした生活習慣の改善は、前立腺や腎臓の健康を守ることにも役立ちます。

編集部

早期発見のためにできることはありますか?

住友先生

健康診断を定期的に受けることが重要です。尿検査ではタンパク尿や血尿の有無を確認でき、腎臓の異常の早期発見につながります。血液検査で血糖値やコレステロールをチェックすることも、生活習慣病の管理には欠かせません。

編集部

血液検査は定期的に受けたほうがよいのですね。

住友先生

はい。それから、血液検査の結果で必ず確認したい項目に、PSA(前立腺で作られるタンパク質の一種で、その数値が前立腺がんの腫瘍マーカーとして使われる)があります。この数値が高いと指摘された場合、前立腺がんや前立腺肥大症などの可能性が考えられます。特に、50歳をすぎたら、自分のPSAの数値を知り、上昇していないかを定期的に確認することが必要です。

編集部

前立腺がんは高齢者に多いというイメージがあります。若い人は特に注意しなくてもよいのでしょうか?

住友先生

いいえ、油断は禁物です。ただし正確に言えば、前立腺がん自体は50代以降、特に年齢が高くなるほど多くなる病気で、30〜40代での発症はまれです。若い世代で気を付けてほしいのは、むしろ排尿トラブルです。頻尿や尿の勢いの低下、残尿感などを訴える人が増えており、その背景には食生活の乱れや肥満、脂質異常症といった生活習慣が関わっているケースが指摘されています。こうした生活習慣は将来の前立腺がんのリスクにも関係すると考えられているため、若いうちから整えておくことが大切です。脂質の多い食事が続いている、肥満や脂質異常症がある、家族に前立腺がんの人がいるといった場合は特に意識して、頻尿、尿の勢いが弱い、残尿感などの症状があれば、若いからと放置せず早めに泌尿器科で相談してほしいと思います。

編集部

排尿時に「おかしいな」と思う症状がある場合は、どうすればよいのでしょうか?

住友先生

気になる症状がある場合は、早めに泌尿器科を受診することをおすすめします。症状の背景には、前立腺肥大症や前立腺がん、膀胱(ぼうこう)の機能低下などが隠れていることがあります。早期に診断を受けることで、薬物療法などによる症状改善が期待できるため、異常に気付いたら、なるべく早く医師に相談しましょう。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

住友先生

「前立腺がんや排尿障害は、50代以降の問題」というイメージがあるかもしれません。前立腺がん自体は中高年以降に多い病気ですが、最近は30代など若い世代でも、頻尿や尿の勢いが弱い、残尿感があるといった排尿トラブルを訴える人が増えていると感じています。その背景には、食生活の乱れや肥満、脂質異常症などが関係していることがあり、実際に血液検査をしてみると、コレステロール値が高い人も少なくありません。排尿の変化は体からのサインと捉えて、気になる症状があれば、年齢にかかわらず早めに泌尿器科で相談してほしいと思います。

編集部まとめ

排尿トラブルは、高齢者だけの悩みではありません。早期に受診すれば、症状の改善が期待できるケースもあります。頻尿や尿の出にくさを感じたら、年齢に関係なく早めに医師へ相談しましょう。

配信元: Medical DOC

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