「膠原病は血液検査」のどの項目の「数値」を見て診断されるかご存知ですか?【医師監修】

「膠原病は血液検査」のどの項目の「数値」を見て診断されるかご存知ですか?【医師監修】

膠原病の血液検査数値についてよくある質問

膠原病の血液検査数値についてよくある質問

健康診断で抗核抗体陽性といわれましたが膠原病でしょうか?

健康診断で抗核抗体陽性といわれても、それだけで膠原病とはいえません。抗核抗体は膠原病の診断に役立つ検査ですが、健康な方でも陽性になることがあります。

大切なのは、症状があるかどうかです。発熱が続く、関節が腫れる、原因不明の皮疹がある、日光で皮膚症状が悪化する、口内炎を繰り返す、手指が白くなる、蛋白尿を指摘されたなどの場合は、膠原病内科やリウマチ科で相談するとよいでしょう。

一方で、症状がなく、ほかの検査にも異常がない場合は、すぐに膠原病と判断されないこともあります。検査結果だけで悩み続けるより、症状の有無や追加検査の必要性を医師に確認することが大切です。

治療効果はどの数値で評価しますか?

治療効果は、一つの数値だけで判断するのではなく、症状や診察所見、血液検査、尿検査、画像検査などを組み合わせて評価します。炎症の強さをみる項目としては、CRPや赤沈が参考になります。関節リウマチは、関節の腫れや痛み、CRP、赤沈などを組み合わせて病気の活動性を評価します。

全身性エリテマトーデスは、抗DNA抗体、補体、血球数、尿蛋白、腎機能などが治療効果や再燃の確認に使われることがあります。特に腎臓に病変がある場合は、血液検査だけでなく尿検査の変化も重要です。

治療中は、薬の副作用を確認するための検査も行います。免疫抑制薬や生物学的製剤、JAK阻害薬などを使っている場合は、感染症や肝機能障害、腎機能障害、血球減少などに注意しながら、定期的に検査を続けます。

編集部まとめ

編集部まとめ

膠原病の血液検査は、CRPや赤沈などの炎症マーカー、抗核抗体やリウマトイド因子などの自己抗体、補体、血球数、肝機能、腎機能などを確認します。これらの検査は、診断だけでなく、病気の活動性や治療効果、副作用の確認にも役立ちます。

ただし、抗核抗体やリウマトイド因子が陽性でも、それだけで膠原病や関節リウマチと診断できるわけではありません。健康な方やほかの病気でも陽性になることがあります。

血液検査の数値は、症状や診察所見、尿検査、画像検査などと併せて総合的に判断することが大切です。検査結果で気になる点がある場合は、数値だけで自己判断せず、主治医に意味を確認しましょう。

参考文献

『検査』(慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科)

『全身性エリテマトーデス(SLE)(指定難病49)』(難病情報センター)

配信元: Medical DOC

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