ネフローゼ症候群の治療についてよくある質問

治療期間はどのくらいかかりますか?
治療期間は、病型や重症度、ステロイドへの反応、再発の有無によって異なります。微小変化型ネフローゼ症候群は、ステロイドに反応して尿蛋白が減ることがありますが、尿蛋白が消えてもすぐに中止せず、再発を防ぐために、効果を確認しながら少しずつ薬を減らしていきます。膜性腎症や巣状分節性糸球体硬化症などは、治療効果が現れるまで時間がかかることがあります。数ヶ月から年単位で経過をみながら治療を続けることもあります。
症状としてのむくみが改善しても、尿蛋白が残っている場合や腎機能に不安がある場合は治療を続ける必要があります。治療期間を判断するうえで、体調だけでなく、尿蛋白、血清アルブミン、腎機能、血圧などの検査結果が重要です。
再発を防ぐために日常生活で気を付けることはありますか?
再発を防ぐためには、定期的な通院と尿検査を続けることが大切です。ネフローゼ症候群は、むくみが出る前に尿蛋白が増えていることがあります。自宅で尿試験紙を使うよう指示されている場合は、決められた方法で確認し、異常が続くときは早めに相談しましょう。感染症は再発のきっかけになることがあります。手洗いや睡眠、無理のない生活リズムを心がけ、発熱やのどの痛み、咳などが続く場合は早めに医療機関へ相談してください。ステロイドや免疫抑制薬を使用している場合は、ワクチン接種や感染症対策について主治医に確認しておくとよいでしょう。
食事では、むくみや高血圧がある場合に塩分を控えることが重要です。腎機能や病状によって、蛋白制限や脂質管理が必要になることもあります。ただし、自己判断で極端な食事制限を行うと栄養状態が悪くなることがあるため、主治医や管理栄養士に相談しながら調整しましょう。
編集部まとめ

ネフローゼ症候群の治療は、尿蛋白を減らし、むくみや低アルブミン血症を改善し、腎機能低下や合併症を防ぐことが重要です。病型によって治療方針は異なり、腎生検などで原因や病型を確認することがあります。
ステロイド療法は代表的な治療法ですが、効きにくい場合や再発を繰り返す場合には免疫抑制薬を併用することがあります。浮腫、脂質異常症、血栓症、感染症などへの対応も治療の一部です。
症状が落ち着いても、尿蛋白や腎機能の確認は続ける必要があります。再発を防ぐためには、自己判断で薬を中止せず、通院と検査を続けながら生活管理を行うことが大切です。
参考文献
『一次性ネフローゼ症候群(指定難病222)』(難病情報センター)
- 「腎臓病の症状」はご存知ですか?受診の目安となる症状も解説!【医師監修】
──────────── - 「尿検査の蛋白」で”プラス”になる原因はご存じですか?注意したい病気も医師が解説!
──────────── - 「蛋白尿」は放置NG? 腎臓病を早く見つけるために重要な健診項目とは
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