嚥下障害があるときに誤嚥を防ぐための注意点

食事中に嚥下障害がある方が注意すべきことを教えてください。
食事中は、誤嚥だけでなく窒息にも注意が必要です。嚥下障害がある方は食べ物が気管へ入りやすく、喉に詰まることで呼吸ができなくなる危険性があります。特に餅やパン、肉類などのパサつきやすいものや粘り気の強いもの、大きいまま飲み込みやすい食品は避けましょう。また、一度にたくさんお口へ入れず、少量ずつゆっくり食べることを意識します。食後はお口のなかに食べ物が残っていないか確認し、すぐに横にならずしばらく座った姿勢を保つことで、誤嚥や窒息の予防につながります。もし、むせ込みや声の変化、苦しそうな様子が見られた場合は無理に食べ続けず必要に応じて医療機関へ相談しましょう。万が一に備え、緊急時の対応方法もあらかじめ確認しておくことも重要です。
むせや誤嚥を防ぐため心がけたいことはありますか?
むせや誤嚥を防ぐためには本人に合った食事形態や姿勢を整えることが基本です。顎を軽く引いた姿勢を保ち、一口量を少なくして、しっかり飲み込んでから次の一口へ進むことを意識しましょう。食事前の口腔体操やマッサージはお口や舌、喉の動きが促され、飲み込む力に効果的です。さらに、口腔ケアも重要な役割があります。口腔内が汚れていると誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、毎日歯磨きをするように欠かさず行いましょう。日々身近で介助されている方には、しっかり食べてもらいたいという気持ちで食事を無理にすすめてしまうケースも少なくありません。本人のペースや疲労状態に配慮し、むせ込みが続く場合は無理に食事を続けず専門職へ相談しましょう。
編集部まとめ

ここまで嚥下障害があるときの食事や栄養管理のポイントを解説しました。食事形態や姿勢、介助方法の工夫で安全性のある食事へとつながります。
頑張って食べてもらおうと無理に食事を続けると、むせや誤嚥、肺炎や窒息など危険な状態につながることもあるため注意が必要です。
本人の状態に合わせた食事内容を選び、必要に応じて医師や言語聴覚士など専門職へ相談しながら対応していきましょう。毎日の食事を楽しく、安心感があるような環境づくりが大切です。
また、むせていなくても誤嚥しているケースもあります。
痰が多かったり熱があったり、息苦しそうにしているなどの症状があれば、誤嚥も疑って医療者に相談するようにしましょう。
参考文献
嚥下障害|日本気管食道科学会
高齢者の食事~噛むこと・飲み込む機能が低下した方の食事介助のポイント~|宮崎県
口腔ケアと摂食・嚥下障害|公益社団法人 東京都医師会
訓練法のまとめ(2014 版)|一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類 2021|一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
家庭での誤嚥・誤飲を防ぐために|公益社団法人 全国老人保健施設協会

