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赤ちゃんの『頭の形』、ヘルメット治療で変化が出やすいのは生後3〜6カ月? 始めどきを小児科医が解説

赤ちゃんの『頭の形』、ヘルメット治療で変化が出やすいのは生後3〜6カ月? 始めどきを小児科医が解説

乳児の頭の形が気になっても、「様子を見てよいのか」「どのタイミングで対応すべきか」と迷う保護者は少なくありません。頭の形は月齢によって変化のしやすさが異なり、対応のタイミングが重要になります。そこで、頭の形のゆがみの原因から受診の目安、治療の考え方まで、流山鶴町皮膚科・小児科クリニックの院長であり小児科を担当している福永遼平先生に聞きました。

※2025年10月取材。

福永 遼平

監修医師:
福永 遼平(流山鶴町皮膚科・小児科クリニック)

2016年に山梨大学医学部を卒業後、日本医科大学付属病院にて臨床研修を開始。2018年に日本医科大学小児科へ入局し、2020年に同大学大学院へ進学。2021年に小児科専門医を取得し、2024年に大学院を修了し学位を取得。2025年7月より流山鶴町皮膚科・小児科クリニック院長に就任。日本小児科学会認定小児科専門医、医学博士。

頭のゆがみの原因と受診の考え方

頭のゆがみの原因と受診の考え方

編集部

乳児の頭のゆがみが気になります。

福永先生

乳児の頭蓋骨はまだ柔らかいため、外からの圧の影響を受けやすい状態です。同じ方向を向いて寝る時間が長かったり、向き癖や抱き方の偏りがあったりすると、接している部分に圧がかかり、その部分の成長が抑えられます。一方で反対側は相対的に成長しやすくなり、左右差として現れることがあります。乳児の頭のゆがみは、多くはこのような外的要因によるものですが、まれに病気が関係している場合もあります。

編集部

病気ということもあるのですか?

福永先生

乳児の頭の骨は複数の骨が組み合わさっており、そのつなぎ目である縫合線が早く閉じてしまうと、頭の成長が制限されて変形が生じることがあります。この状態は「頭蓋縫合早期癒合症」と呼ばれ、専門的な対応が必要になる疾患です。頻度としては多くはありませんが、見逃さないことが重要です。

編集部

病院を受診した方がよいのでしょうか?

福永先生

過度に心配する必要はありませんが、気になる場合は医療機関で評価してもらうのも一つの選択肢です。病気による変形でないことが確認できれば安心につながりますし、外的要因による場合でも、適切な対応方法について具体的なアドバイスを受けることができます。

乳児の頭の形、医療機関での対応について教えて!

乳児の頭の形、医療機関での対応について教えて!

編集部

病院ではどのようなことをするのですか?

福永先生

まず診察で頭の形や左右差を確認し、必要に応じて頭部エコーやレントゲン検査を行い、骨の病気でないかを確認します。その上で3Dスキャンを用いて頭の形を立体的に計測し、ゆがみの程度を客観的に評価します。見た目だけでなく数値で把握することが、適切な判断につながります。

編集部

乳児の頭のゆがみに対しては、どのような対応がありますか?

福永先生

基本的には生活の調整とヘルメット治療の2つが中心になります。軽度の場合は、向き癖への対応や抱き方の工夫など日常生活での調整で経過をみることもあります。一方で、変形の程度によっては医療的な介入としてヘルメット治療を検討します。

編集部

ヘルメット治療とはどのような治療ですか?

福永先生

頭の形を3Dスキャンで評価した上で、一人ひとりに合わせた専用のヘルメットを作成し、頭の成長を利用して形を整えていく治療です。外から力を加えて矯正するのではなく、成長の方向をやさしく導くことで、自然な形に近づけていく点が特徴です。

編集部

どのくらいの期間行うのでしょうか?

福永先生

治療期間は個々の状態によりますが、目安としては4〜6カ月程度です。また、1日21時間以上の装着が推奨されることが多く、継続的に使用することが重要になります。定期的に調整を行いながら経過をみていきます。

配信元: Medical DOC

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