「血圧が高いと起こる頭痛」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「血圧が高いと起こる頭痛」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
なぜ血圧が高いと頭痛が起こるのでしょうか?
大沼 善正(医師)
血圧が高いだけでは、頭痛は起こりにくいとされています。しかし、血圧が急激に上昇した場合や非常に高い状態(収縮期血圧180mmHg以上、または拡張期血圧120mmHg以上)では、頭痛が起こることがあります。血圧が急に上昇した場合や、非常に高くなったときは、脳の血管のバリア(血液脳関門)に隙間ができ、血液中の水分が血管の外にしみ出し、脳のまわりの組織がむくむことがあります。脳は硬い頭蓋骨に囲まれているため、むくみによる圧力の逃げ場がありません。その結果、脳を包む膜や周囲の神経が刺激され、頭痛として感じられます。
どれくらい血圧の値が高いと頭痛が起こるのでしょうか?
大沼 善正(医師)
収縮期血圧180mmHg以上、または拡張期血圧120mmHg以上で起こりやすいとされています。
水分をたくさん摂ることで高めの血圧は下がりますか?
大沼 善正(医師)
水分をたくさん摂ることによる高血圧改善効果はありませんが、水分をとることで脱水が改善し、血圧が安定することは考えられます。とくに夏場ではのどが渇く前にこまめに水分補給をすることは、脱水の予防のために大切です。心疾患や腎臓病の方は、水分を摂りすぎるとむくみや持病の悪化につながる可能性があるため、医師と相談して水分量を決めましょう。
血圧が高めで頻繁に頭・こめかみが痛くなるときは何科を受診したら良いですか?
大沼 善正(医師)
まずは一般内科、循環器内科を受診するのがよいと思われます。血圧が高くて頭痛がする場合には、高血圧による頭痛のほかに、褐色細胞腫、自律神経反射、妊娠中に起こるものなどいろいろな原因があるため、まずはその鑑別が必要となります。頭痛だけでなく、意識が低下する、目の見えづらさがある、手足のしびれがある場合には、脳神経内科・脳神経外科を受診しましょう。
まとめ「血圧が高いと起こる頭痛」で健康リスクに注意!
高血圧は多くの場合無症状ですが、強い頭痛や神経症状を認めるようであれば、治療が必要です。高血圧性脳症となると、脳がむくむために意識が悪くなったり、痙攣を起こしたりします。高血圧を指摘された場合には、症状がなくても早期の治療介入が必要です。そのため、放置せずに、指摘された段階で医療機関を受診し、生活習慣の見直しや必要に応じた薬物療法を行いましょう。

