女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合)の第67回が30日に放送される。第14週「ウソと誠」(第66~70回)を振り返りながら、その見所を解説する。
朝ドラ「風、薫る」第67回(6月30日放送予定)見所
看護科の土居ヒデ(池田朱那)が辞めて落ち込むりんを直美も心配する。ある日、製薬会社で働く竹内虎太郎(小林虎之介)が仕事で病院にやってくる。りんは幼なじみの虎太郎に悩みを打ち明ける。そんななか、りんは院長の多田重太郎(筒井道隆)から呼び出される。
第14週「ウソと誠」ストーリー展開【ネタバレ】
第14週は、看病婦の三浦ツヤ(東野絢香)の解雇から2カ月が経ったところから始まった。ツヤを救えなかった後悔を抱え続けるりんは仕事に没頭する一方、看護婦を志したヒデとの価値観の違いが次第に表面化する。そして最後、ヒデは「私、辞めます」と退学を決意し、「看護ってなんですか?」という重い問いをりんに突きつける。
【以下、ネタバレ】
ツヤの解雇から2カ月が過ぎたころ、りんは、慢性胃腸炎でがんの疑いもある新患・山本辰治(本田大輔)の担当をヒデに任せる。山本は「俺もあの頃は本の山に埋もれて遮二無二学んだものだ」と冗談を飛ばし、8月には牛鍋を食べたいと前向きに語る。りんは手術へ向かう際、夕方の講義で経過報告するようヒデに頼むが、振り返るとヒデが冷たい視線を向けていることに気付く。
一方、内科では直美が患者・陣内清(細川岳)にぼた餅を小さくして食べさせるなど、細かい世話をしていた。様子を見ていた軍人の小川吾郎(甲斐翔真)は「大家さんは看護婦が天職だ」と感心し、直美は思わず苦笑した。
詰所では、りんが患者のために新聞を探し回る姿を見た直美が代わりを引き受け、おにぎりを渡して送り出す。看病婦の永田フユ(猫背椿)は、ツヤの一件以来、無理を重ねるりんを案じながらも、「そう簡単にはいかないってのはよくわかっているから…」と、看病婦が時代に取り残される不安を打ち明けた。
実習後、生徒の安達タマ(川島鈴遥)はりんについて「本当によく働くわよね。看護婦が天職って大家先生が言ってた」と話す。しかしヒデは納得できない様子を見せる。講義に駆け込んできたりんが腹を鳴らし「私もお腹がすいてきました」と口にすると教場は笑いに包まれるが、ヒデだけは笑わない。講義後、ヒデは山本の容体を報告したあと、「先生は看護の仕事が天職だと思ってますか?」と尋ねる。りんは「天職、にしたいと思っている。看護婦の仕事は好きで楽しいから」と答える。ヒデは「一ノ瀬先生は今、看護婦になって楽しいんですね」と言ってそのまま立ち去った。
その夜、りんは当直で帰宅できず、一ノ瀬家では母の美津(水野美紀)、娘の環(英梨)、直美が夕食を囲んでいた。直美は外科の人手不足で働き詰めのりんを心配し、翌日の休日は環と出掛ける約束をする。
休日、団子屋を訪れた直美は、りんに思いを寄せる「シマケン」こと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)と会う。直美は、りんは落ち込むほど笑顔で働き続ける人だと打ち明ける。シマケンは「とんび」を渡し、りんへの思いをにじませた。
翌朝、病院で直美は急患対応が続き2日も帰宅していないりんを見つける。仕事を抱え込む姿に、ツヤへの罪滅ぼしにはならないと諭すと、りんは今は仕事を楽しいと思えず、ヒデにもこの仕事が天職だと言えなかったと本音を漏らす。直美は休むよう勧め、シマケンから預かったとんびを手渡すと、ヒデがやってきた。ヒデは「私、辞めます」と切り出し、「一ノ瀬先生がいい看護婦なら、私は看護婦にはなれないし、なりたくありません」と述べた。その一言に言葉を失うりんの姿は、今後に不安を残すラストとなった。

