急性心不全を予防するために大切な生活習慣・運動習慣はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「急性心不全」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)
北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。
「急性心不全」とは?
急性心不全とは、心臓のポンプ機能が突然低下し、全身に必要な血液を送り出せなくなった状態を指します。短時間のうちに息切れ、呼吸困難、むくみなどの症状が現れ、重症化すると肺に水がたまる肺水腫や血圧の急激な低下を伴い、放置すれば生命に直結する危険な状態です。
急性心不全を予防するために大切な生活習慣・運動習慣
急性心不全を予防するには、生活習慣に留意することが最も重要です。以下に代表的な項目をあげて解説いたします。
バランスの良い食事
塩分摂取を控えることが予防の基本です。和食のだしや香辛料を活用し、薄味を心がけることが重要です。また、野菜や果物、魚、大豆製品を中心にバランスの良い食事を意識すると、動脈硬化や高血圧の進行を防ぎます。
適度な有酸素運動
ウォーキング、軽いジョギング、サイクリングなどの有酸素運動は心臓に無理なく負担をかけ、血圧や体重管理に有効です。可能であれば、毎日20〜60分継続することが望ましいです。しかしながら、急に激しい運動を始めると逆効果となるため、自身の体力に応じて強度を調整してください。持病のある患者さんは、かかりつけ医に相談しながら進めることが重要です。
禁煙
喫煙は血管を収縮させて血圧を上昇させるだけでなく、血管内皮を傷つけるため、動脈硬化を進めます。その結果、心筋梗塞や不整脈を起こしやすくなり、結果、急性心不全のリスクを高めます。また、タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は心筋への酸素供給を妨げ、慢性的に心臓に負担を与えます。急性心不全を予防するうえで、禁煙は最優先に取り組むべき生活習慣です。

