――今期の重点施策について
今後も単身世帯は増えると見ており、ワンプレートを重点施策に位置付けている。今春の新商品では、「まんぞくプレート」に新規性のある丼タイプ「まん福どん おだしの香るかつ丼」を発売し、好調に推移している。
丼タイプは、他社商品で洋風メニューはあるものの、和風や男性をターゲットとしたアイテムは少なく、新たな需要創出を狙い投入したもので、引き続き拡充を検討していく。
またここ数年、魚惣菜の強化を掲げて相次いで商品を投入しており、今春は「今日のおかず」シリーズに「レンジでできる さばの塩焼き」「同あじの梅しそフライ」など焼き魚とフライ計3品を投入した。魚のフライ製品については、家庭で調理するシーンが減っている一方で、量販店の惣菜売り場ではアジのフライが上位にランクインするなど安定した人気を誇っている。そうしたニーズを捉えようと、当社が得意とする魚加工品技術を生かして開発したもので、市場への定着化を目指す。
「今日のおかず」シリーズの「同あじの梅しそフライ」
――今後の方向性について
一番の課題は、ナフサ不足を筆頭とするコストアップだ。9月にも価格改定を予定している。こうした背景もあり、数量アップに向けて、面で売り場を獲得する提案を強化していく方針だ。前述の「ちゃんぽん」や「大きな大きな焼きおにぎり」のように、定番品に加え、新たなフレーバー品を投入することで、シリーズ全体の配荷拡大に繋げていく。また内容量や具材を見直すことで価格を維持するなど、消費者の理解を得られる範囲で、価格改定を抑制する取り組みも合わせて実施していく。
生産面では、12月に最新技術を駆使した「スマートファクトリー」を掲げる北九州工場が竣工する予定で、生産体制の強化も図る。
コスト上昇に加え、中東情勢の悪化も要因に、食品業界全体で、引き続き価格改定が進むとみられる。給料が上がらない中、物価だけが上昇しており、消費者のバスケット単価はさらに低下していくだろう。そうした中で、選ばれる商品は、価値ある商品だと考える。いかに価値を提案できるかということがポイントになり、ワンプレートも価値があるからこそ市場が伸びている。価格改定を行っても、それに見合う価値を付けることができれば、引き続き支持されるだろう。そういった商品の開発を進めていく。

