東京湾のアジはうまい。中でもライトアジ船で狙う「横浜沖のアジ」を食べたことがあるだろうか。
サイズこそ中・小型が主体ながら、驚くほど脂が乗ってとびきりおいしい。
横浜・広島屋のライトアジ船を取材したのは6月中旬。
ムラが激しい季節の端境期ということでかなり苦戦したけれど、釣れてくる15~20cmの小アジは極上の金ピカボディだった。
最盛期は来たる7~8月。
梅雨が明けて気温と水温が安定すれば、数もサイズもアップする。
仲間や家族と横浜ベイブリッジを眺めながら、真夏のアジ釣りを満喫してほしい。

▲巨大なイシモチ(シログチ)にびっくり
年に一度の谷間に遭遇!?今後はきっと入れ食いに
梅雨入り宣言が出た6月中旬、ライトアジ好調の報を聞きつけて横浜・広島屋を訪れた。
通年楽しめるメニューながら、最盛期といえるのが夏。
暑さに比例して釣果も熱くなるのだ。

▲オールレンタルで仲間と夏アジパーティが楽しめる
レンタル組で大盛況
ライトアジは道具が軽いので、初心者もエントリーしやすい。
クーラー、長靴、雨具以外はすべて船宿でレンタルできるところも多く、身体一つで行っても楽しめる。
6月15日もそんなレンタル利用の方が多く、自前の道具を持参する釣り人のほうが少なかった。
仲間とワイワイ釣りをして、夜はアジ料理パーティーなんていう楽しみ方もできるのも魅力。
鈴木祐司船長によると、「ムラはありますが今週は好調です。数日前はスソで50尾超え、トップは200尾近く釣れました。良型が狙えるポイントからスタートして、その後は多少小さくても数釣りできるポイントでお土産を釣ってもらう感じです」とのこと。
近年のライトアジで釣り人の多くが気にしているハリスの太さについて仲乗りさんに聞いてみると、「船宿仕掛けはハリス2号。これで十分釣れると思います。ただ、食いが渋くなると細めのハリスに分があることもありますね」。
極端に細いハリスはいらないが、1.5号くらいの仕掛けならバッカンの中に忍ばせてもよさそうだ。
クッションゴムについては、弓型テンビンを使う場合は付けなくても大丈夫とのこと。
ただしストレートのテンビンを使う場合や、大アジが釣れる時期は付けたほうがいい。
定刻に出船してランドマークタワーを横目に見つつ、ベイブリッジをくぐってすぐのポイントからスタート。
ここに良型が着いているようだ。
タナは底から2~3mの指示。
レンタル組も慣れない手つきで準備を進め、無事に全員投入となった。
二度三度と手返しを繰り返すとコマセが効いて、そろそろアタリが出始めるころ。
しかしアジの反応はない。
すぐ移動となるが、次もその次も空振りが続く。
何ごとかと船長に聞くと、「いやぁ昨日まであった反応が見当たらない。コマセをまいたら出てくるかと思いましたが、なしのつぶてです」と困り顔。
他船も四苦八苦しているとのことだ。
ほどなくして型狙いは諦めて大きく移動。
型は小さめだが手堅く数が狙えるポイントで釣り再開となる。
ところがこちらも反応がなく、コマセをまけどもアジは現れない。
7cmくらいのカタクチイワシが1尾掛かったのみで、普段はうるさいくらいに交じるイシモチすら顔を見せない。
そんなこんなで時間は早くも11時前……。
途中で探ったポイント付近に戻ってみると、小さいながらも反応が出ているとのこと。
そしてようやく船中1尾目の本命とご対面となった。
15cmくらいの小型サイズだったが、釣り人も船長もホッと一息。
いったい今までどこにいたのやら。
タチウオばりの幽霊っぷりだ。

▲雨に打たれてもうれしいダブル

