義母を在宅で介護していたころ、深夜に突然鳴った一本の電話で、思いがけない出来事を知ることになりました。寝ているはずの義母が、ひとりで外へ出ていたというのです。普段の生活の中では気付きにくい介護中のリスクを、私はこの出来事を通して強く実感しました。
深夜にかかってきた警察からの電話
義母を在宅で介護していたころのことです。ある日の深夜、突然電話が鳴りました。電話の相手は警察で、「ご家族の方を保護しています」と告げられたのです。
一瞬、何を言われているのか理解できませんでした。義母は寝ていると思い込んでいたため、外にいるはずがないと思ったからです。話を聞くと、義母がひとりで外へ出て、近所を歩いているところを保護されたとのことでした。
私は頭が真っ白になりながらも、急いで迎えに行きました。深夜に義母が外を歩いていたと知り、驚きと不安で胸がいっぱいになったのを覚えています。
「買い物に行こうと思っただけ」と話す義母
迎えに行くと、義母は大きく取り乱している様子ではありませんでした。そして、「ちょっと買い物に行こうと思っただけ」と話したのです。
その言葉を聞いて、私はさらに驚きました。深夜であるにもかかわらず、義母の中では日中の感覚だったのかもしれません。時間の感覚がずれているように見え、これまで以上に注意が必要なのだと感じました。
帰宅後も、義母を責める気持ちにはなれませんでした。ただ、寝ていると思っていたわずかな時間に、予想もしない行動が起きていたことがショックでした。在宅介護では、そばにいるつもりでも見落としてしまうことがあるのだと実感しました。

