愛情が深いがゆえの葛藤
物語が進むにつれ、最初は娘の整形に戸惑っていた彩が、やがて自ら整形費用を稼ぐために夜の世界に足を踏み入れるまでになる。この展開を描いた背景として、「ひかりが鼻の整形に失敗して引きこもってしまったことで、彩の中で『この子を救うには、もう私が完璧に綺麗にしてあげるしかない』というスイッチが入ってしまったんです」と話す。
「娘を思うあまりに視野が極端に狭くなっていく。愛情が深いがゆえに手段を選ばなくなり、親子の形がいびつに歪んでいく狂気の過程を、誤魔化すことなく描き切りたかったんです」
漫画というエンタメではあるものの、あえてご都合主義的なストーリーにはしなかったからこそ、本作を読むと「未成年の整形」というトピックについて考えさせられるのだろう。
【うみの韻花】
美容整形の体験談を漫画に描き、XやInstagram、TikTokで配信中。リアルでユーモア溢れるエピソードで人気を博している。著書に『14歳で整形した私 「ブス」の呪いから解けて自分を好きになる日まで』(KADOKAWA)。
X:@umino_otoka、Instagram:@umino_otoka、TikTok:@umino_otoka
<取材・文/望月悠木 漫画/うみの韻花>
【望月悠木】
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki

