感染性心内膜炎になりやすい人の特徴
感染性心内膜炎には発症しやすい基礎疾患や生活習慣があります。
心疾患の既往がある方
先天性心疾患や弁膜症がある方、人工弁の手術を受けた方は、そうでない方に比べて心臓の内膜や弁に細菌が付着し、増殖しやすい状態です。そのため、抜歯などの歯科治療を行う際は、予防的に抗菌薬を投与するなどの対策が必要となります。
中高年男性
感染性心内膜炎は特に50〜70代の男性に多くみられます。実際、男女比では男性の方が約2倍多く発症し、加齢とともに発症率・死亡率ともに上昇することが報告されています。中高年男性では動脈硬化症や高血圧など生活習慣病を抱えていることが多く、喫煙や過度の飲酒などは免疫機能の低下を招き、発症リスクを押し上げることになります。
医療機器の治療を受けている方
透析を受けている方や医療機関でカテーテルを長期間留置している方は、医療器具を介して細菌が体内に侵入しやすくなります。また、ペースメーカーを埋め込んでいる方は、体内の人工物に免疫が直接働きにくいため、細菌が付着すると除去が困難となり、感染を起こしやすくなります。
「感染性心内膜炎」についてよくある質問
ここまで感染性心内膜炎について紹介しました。ここでは「感染性心内膜炎」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
感染性心内膜炎の死亡率はどれくらいでしょうか?
藤井 弘敦(医師)
治療しなければ、感染性心内膜炎はほとんどの場合致命的となります。治療を行った場合の死亡リスクは、年齢、感染期間、人工弁の有無、病原菌の種類などの要因によって異なります。抗菌薬による治療や手術を行っても入院中の死亡率は15〜30%程度とされています。発熱や息切れが続く場合は、自己判断せずに早めに医療機関を受診しましょう。

