「橋本病と顔」についてよくある質問

ここまで橋本病と顔について紹介しました。ここでは「橋本病と顔」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
橋本病を発症すると体重は増加しやすいのでしょうか?
久高将太(医師)
橋本病そのものが直接体重を増やすわけではありません。しかし、橋本病によって甲状腺機能低下症を発症すると、基礎代謝(何もしなくても消費されるエネルギー量)が低下するため、体重が増加しやすくなることがあります。
また、甲状腺機能低下症では体内に水分がたまりやすくなるため、脂肪が増えていなくても体重が増加したように見えることがあります。顔のむくみや手足のむくみが目立つ場合は、この影響が関係している可能性があります。
ただし、橋本病の患者さん全員が太るわけではありません。甲状腺ホルモン値が正常範囲である場合には体重への影響はほとんどなく、生活習慣や食事内容など他の要因も関係します。急激な体重増加や強いむくみがある場合は、甲状腺機能の評価が必要になるため、医療機関で相談しましょう。
まとめ顔のむくみや疲労感が続く場合は内分泌内科や甲状腺専門外来への相談を
橋本病は日本人に多い自己免疫性甲状腺疾患で、進行すると甲状腺機能低下症を引き起こすことがあります。
甲状腺ホルモンが不足すると、顔のむくみ、まぶたの腫れぼったさ、顔色不良、表情の乏しさ、眉毛の外側の脱毛などが現れることがあります。しかし、これらの症状だけで橋本病と診断することはできません。
「最近顔つきが変わった」「むくみや疲労感が続く」「体重が増えやすくなった」といった症状がある場合は、内分泌内科や甲状腺専門外来で相談することをおすすめします。
橋本病は適切な診断と治療によって症状の改善が期待できる病気です。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。
「橋本病」と関連する病気
「橋本病」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
内分泌・代謝疾患
甲状腺機能低下症無痛性甲状腺炎
バセドウ病1型糖尿病シェーグレン症候群橋本病は自己免疫疾患の一種であり、他の自己免疫疾患を合併することがあります。また、橋本病が進行すると甲状腺機能低下症を引き起こすことがあるため、定期的な検査が重要です。
「橋本病」と関連する症状
「橋本病」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
顔のむくみ体重増加
疲れやすい寒がり
便秘皮膚の乾燥
抜け毛
首の腫れ
橋本病の症状はゆっくり進行することが多く、「年齢のせい」「疲れのせい」と見過ごされることも少なくありません。顔のむくみや体重増加が続く場合は、甲状腺機能の異常が隠れている可能性もあるため、一度内分泌内科や甲状腺専門外来への相談をおすすめします。
参考文献
慢性甲状腺炎(橋本病)の診断ガイドライン|日本甲状腺学会
橋本病(慢性甲状腺炎)|一般社団法人日本内分泌学会
重篤副作用疾患別対応マニュアル 甲状腺機能低下症|厚生労働省
Hypothyroidism|The Lancet
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