“娘だから”という理由で、父の介護を一身に背負わされそうになった筆者の知人。家族間の不公平な役割分担がもたらした結末とは──。
すべて娘任せ
これは父が体を壊してしまい入院した時のお話です。
入院してしばらく経ってから、私が主導し、兄弟間で介護負担の話し合いを始めました。
しかし、兄も弟も口を揃えて、
「俺ら男は気が利かないと思うし」
「姉ちゃんは昔から面倒見よかったし父さんも喜ぶよ」
と、なぜか私にばかり負担を求めてきたのです。
私はその当時、すでに仕事を調整しながら夫に育児を任せて病院に通い、父のサポートをできる限りしていました。
それなのに兄も弟も、
「俺は仕事が忙しい」
「最近嫁が家事をしろってうるさくて」
と何かと理由をつけ、面会すらほとんど来ないままだったのです。
「身内の世話は、娘のお前がやればいい」という兄弟の考えがあけすけに分かり、同じ子どもの立場なのに「なんだかなあ」と、私は不満に感じていました。
退院後も!?
その後、無事に父の退院が決まり、今後の介護サービス費用を巡って兄の家で話し合うことに。
そこでも
「まずは動ける姉ちゃんが主導で手続きして、費用も一旦立て替えておいてよ」
とさも当然かのように役割を押しつけられそうになりました。話し合いもすぐに終わらせようとする始末。
「お金も労力も、私ひとりに丸投げする気?」
さすがに限界を迎えた私は、これまでどれだけ仕事を調整し、時間と体力を削って父をサポートしてきたか具体的な数字と現状を冷静に、しかし切実に訴えました。

