「緑色の下痢」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「緑色の下痢」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
緑色の下痢をするのは食中毒が原因でしょうか
齋藤 雄佑(医師)
食中毒の可能性はありますが、それだけが原因ではありません。暴飲暴食による消化不良、風邪による胃腸炎、あるいは着色料の多い食品の摂取などでも緑色の下痢になることがあります。発熱や嘔吐などの他の症状があるかどうかが、判断の一つの目安になります。
感染性腸炎を発症した場合、便は緑色になりますか
齋藤 雄佑(医師)
はい、なることがあります。感染性腸炎になると腸の動きが非常に活発になり、胆汁が酸化されて茶色になる前に排出されてしまうため、便が緑色に見えることがよくあります。特に乳幼児のロタウイルス感染症などでは、白っぽい便だけでなく、緑色がかった便が出ることもあります。
緑色の下痢をしたときの対処法を教えて下さい
齋藤 雄佑(医師)
まずは水分補給を心がけましょう。脱水を防ぐことが最も重要です。その上で、刺激の少ない消化の良い食事を摂り、体を温めて安静にしましょう。下痢以外の症状(高熱、激痛、血便など)がある場合は、速やかに病院を受診してください。
暴飲暴食をすると緑がかった便が出るのでしょうか?
齋藤 雄佑(医師)
はい、出ることがあります。大量に食べたり、脂っこいものを摂取したりすると、消化が追いつかず腸の通過スピードが速くなるため、胆汁色素が緑色のまま排出されることがあります。この場合は、食事量を調整し胃腸を休めることで、通常の色に戻ることがほとんどです。
まとめ 緑色の下痢のときは早めの対処と観察を
緑色の下痢は、便が腸内を通過するスピードが速すぎることや胃腸の感染症、腸内環境の変化などが原因で起こることがあります。その病態は消化がうまく行かず、胆汁色素の色がそのまま現れている状態です。多くは一過性の消化不良や胃腸炎ですが、食中毒や細菌感染が隠れていることもあります。重要なのは「脱水を防ぐこと」と「自己判断で下痢を無理に止めないこと」です。水分をしっかり摂り、安静にして様子を見てください。もし、高熱や激しい腹痛、血便などを伴う場合や、症状が長引く場合は、重大な病気が隠れている可能性があるため、早めに消化器内科を受診しましょう。

