書籍『忙しい親子でも「算数に強い子」に変わるおうちメソッド』(著:柴田 希世美/実務教育出版)は、幼児教育のプロとして1,000人以上指導、自身も共働きで子育てに奮闘し、3人の子どもを東大理系へと導いた柴田 希世美先生が、忙しい家庭でも無理なく取り入れられる「算数力を育てるヒント」をまとめた一冊です。
今回は、「算数に強い子」は日常の工夫で育つから、一部抜粋してお届けします。
「お子さんは、どうしてそんなに 計算が速いの?」

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子どもの興味や得意なことが少しでも伸びるといいなと思い、長男には年少の頃から、近所の「七田式幼児教室」で学ぶ環境を取り入れていました。
すると、年長の頃、周りの親御さんから、こんなふうに聞かれるようになったのです。
「長男くんは、どうしてそんなに計算が速いの?」
幼児教室に子どもを通わせている親御さんの中には、子どもが小学校に入る前から「算数を得意にしたい」と考え、プリント学習を中心とした塾や、算数専門の教室に通わせる方もいらっしゃったようです。
けれども、実際にはプリントを嫌がるお子さんも中にはいて、「どうしたら机に向かってくれるのかしら」とお母さんたちは悩んでいました。
一方で、うちの長男はというと、たしかに計算や問題の理解が速かったです。それだけでなく、プリント学習を楽しそうにこなしていました。
なぜそうなったのか。
考えてみれば、忙しく毎日を送る中でも、私が家庭で大切にしていたことがあったのです。
遊びの中で算数の感覚を養う

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子どもの頃、廃材でよく遊んでいたからか、自分が親になってからも、自然と同じような遊びを子どもとするようになりました。
「高い知育玩具を買わなくても、身近なもので十分楽しく学べる」
そう感じていた私は、牛乳パックを切って貼り合わせ、ビー玉を転がすコースを一緒に作ってみたり、紙コップでタワーを作ってみたり。
一緒に遊ぶ中で「長い」「短い」「多い」「少ない」といった算数にかかわる言葉を自然と交わしたり、「どっちが高いかな?」「あといくつ積めるかな?」と声をかけたりしていました。
遊びながら自然と数や量、図形の感覚を育てる時間になっていたのだと思います。
また、工作だけでなく、日常の中にも算数につながる声かけや遊びを取り入れていました。
たとえば車で移動しているとき、前を走る車のナンバープレートを見て「1と2と3と4だね。足したらいくつになるかな?」と聞いてみる。
最初のうちは単純なたし算程度ですが、年齢が上がると「4つの数字から四則演算を使って10をつくるには?」と考える“メイク10”ゲームができるようにもなっていきます。
プリント学習を始める前に、遊びの延長で算数の感覚を養っていたのです。
