ネフローゼ症候群の原因についてよくある質問

ネフローゼ症候群は遺伝することがありますか?
一部では遺伝が関係することもあります。ただし、ネフローゼ症候群の多くが、親から子へそのまま受け継がれる病気というわけではありません。一次性ネフローゼ症候群のうち、巣状分節性糸球体硬化症は遺伝が関わるタイプがあります。一方で、微小変化型ネフローゼ症候群や膜性腎症の多くは、明確な遺伝形式で起こる病型とは限りません。
家族に腎臓病の方がいる場合は、尿検査や腎機能の確認が役立ちます。蛋白尿や血尿を指摘された場合は、症状がなくても経過を確認しましょう。
生活習慣がネフローゼ症候群の発症に影響しますか?
生活習慣だけで一次性ネフローゼ症候群が起こるとはいえません。一次性は、免疫の異常や糸球体の構造変化などが関わると考えられています。一方で、糖尿病、肥満、高血圧は腎臓に負担をかけます。糖尿病性腎症や肥満に関連する糸球体障害は、二次性ネフローゼ症候群の背景になりえます。血糖、血圧、体重の管理は、腎臓を守るうえで役立ちます。
診断後は、塩分のとり過ぎがむくみや血圧に影響します。自己判断で水分や蛋白質を極端に制限すると、体調を崩すことがあります。食事の調整は、腎機能やむくみの程度に合わせて医師や管理栄養士に相談しましょう。
編集部まとめ

ネフローゼ症候群は、腎臓から尿へ蛋白が大量に漏れ、低アルブミン血症やむくみを起こす病気です。原因は、腎臓の糸球体に主な病変がある一次性と、全身の病気や薬剤に伴う二次性に分けられます。
一次性には、微小変化型ネフローゼ症候群、巣状分節性糸球体硬化症、膜性腎症などがあります。二次性は、糖尿病性腎症、ループス腎炎、感染症、薬剤、悪性腫瘍などが背景です。
むくみ、急な体重増加、尿の泡立ちが続く場合は、尿検査と血液検査で状態を確認することが必要です。原因によって治療方針が変わるため、早い段階で腎臓内科などに相談しましょう。
参考文献
『一次性ネフローゼ症候群(指定難病222)』(難病情報センター)
『ネフローゼ症候群』(順天堂大学医学部附属順天堂医院)
『エビデンスに基づくネフローゼ症候群診療ガイドライン2020』(日本腎臓学会)
- 「ネフローゼ症候群の治療」は何を改善することを目標に行われる?【医師監修】
──────────── - 「腎臓病の症状」はご存知ですか?受診の目安となる症状も解説!【医師監修】
──────────── - 「尿検査の蛋白」で”プラス”になる原因はご存じですか?注意したい病気も医師が解説!
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