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延命治療を拒否することはできる?意思表示の方法や家族との話し合いのポイントを解説

延命治療を拒否することはできる?意思表示の方法や家族との話し合いのポイントを解説

延命治療に関して、本人の意思をどのように伝えればよいのか悩む方は少なくありません。あらかじめ希望を整理し、家族や医療関係者と共有しておくことで、もしものときに本人の意思を尊重しやすくなります。

本記事では、延命治療の拒否について以下の点を中心に紹介します。

延命治療を拒否することはできるのか

延命治療を拒否したい場合に準備すること

延命治療について家族間で意見が分かれた場合の対応

延命治療の拒否について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。

高山 哲朗

監修医師:
高山 哲朗(かなまち慈優クリニック)

【経歴】
理事長 高山 哲朗
平成14年慶應義塾大学卒業
慶應義塾大学病院、北里研究所病院、埼玉社会保険病院等を経て、
平成29年 かなまち慈優クリニック院長
【所属協会・資格】
医学博士
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本医師会認定産業医
東海大学医学部客員准教授
予測医学研究所所長

延命治療に関する基礎知識

延命治療に関する基礎知識

延命治療を拒否することはできますか?

延命治療は、本人の意思が尊重されます。医療行為を受けるかどうかは、原則として本人が説明を受けたうえで判断するものです。そのため、延命治療を望まない場合は、元気なうちに自身の考えを周囲へ伝えておくことが大切です。

ただし、意識がない、認知症などで意思表示が難しい状態になると、その場で本人の希望を確認できない場合があります。そのようなときは、家族や近しい方が、本人が以前どのように考えていたかを医療機関へ伝えることになります。

延命治療にはどのような医療行為が含まれますか?

延命治療には、回復が難しい状態にある方の生命を維持するために行われる医療行為が含まれます。代表的なものは、以下のとおりです。

・人工呼吸器による呼吸の補助
・心肺蘇生
・点滴による水分や薬剤の投与
・透析
・経鼻栄養や胃ろうによる栄養補給

ただし、同じ医療行為でも、病気やけがからの回復を目的として行われる場合は、治療の一環として扱われます。一方で、回復の見込みが乏しく、生命を延ばすことを主な目的として行われる場合に、延命治療と呼ばれることがあります。

延命治療の拒否と尊厳死、安楽死の違いを教えてください

延命治療の拒否とは、回復の見込みが乏しい状態で、回復が難しいときに、命を延ばすための治療を希望しない意思を示すことです。人工呼吸器や胃ろう、点滴などを行うかどうかについて、本人の考えをもとに判断されます。

尊厳死は、延命治療を控え、自然な経過で最期を迎えるという考え方です。苦痛を和らげる緩和ケアは行いながら、本人らしい最期を尊重する点が特徴です。

一方、安楽死は、薬剤の投与などによって人為的に死期を早める行為を指します。尊厳死が過度な延命を行わず自然な死を迎えることであるのに対し、安楽死は積極的に死をもたらす点で異なります。

延命治療を拒否する意思を伝える方法

延命治療を拒否する意思を伝える方法

延命治療を拒否したい場合は何を準備すればよいですか?

延命治療を拒否したい場合は、元気なうちに自身の意思を整理し、家族やかかりつけ医などに伝えておくことが大切です。いざというときに本人が意思表示できない可能性もあるため、口頭で伝えるだけでなく、文書として残しておくと希望を共有しやすくなります。

準備としては、受けたい医療、受けたくない医療を具体的に考えておきましょう。例えば、以下のような医療行為について、自身がどこまで望むのかを整理しておく方法があります。

・人工呼吸器の使用
・胃ろうによる栄養補給
・点滴による栄養補給
・心肺蘇生の実施

これらの希望は、体調や生活環境の変化によって変わることもあります。そのため、一度決めて終わりにせず、家族やかかりつけ医と話し合いながら、必要に応じて見直しておくことが大切です。

リビングウィルや事前指示書とは何ですか?

リビングウィルとは、人生の最終段階で、どのような医療やケアを受けたいか、または受けたくないかを元気なうちに示しておく意思表示のことです。特に、回復の見込みが乏しい状態になったときに、延命治療を希望するかどうかを伝える目的で作成されます。

事前指示書は、その意思を文書として残したものです。人工呼吸器の使用、胃ろうや点滴による栄養補給、心肺蘇生などについて、自身の希望を記載しておくことで、本人が意思表示できなくなった場合にも考えを伝えやすくなります。

ただし、リビングウィルや事前指示書は一度作成したら終わりではありません。気持ちや体調、家族の状況によって考えが変わることもあるため、必要に応じて見直すことが大切です。また、作成した内容は家族やかかりつけ医、医療、介護関係者と共有しておくと、いざというときに本人の希望に沿った判断につながりやすくなります。

家族やかかりつけ医にはどのタイミングで伝えるべきですか?

延命治療に関する希望は、考えがまとまった段階でできるだけ早めに家族へ伝えておくことが大切です。口頭で話すだけでもいいですが、事前指示書やリビングウィルを作成した場合は、その内容を見せながら保管場所も共有しておくと、いざというときに確認しやすくなります。

また、かかりつけ医がいる場合は、文書を作成した後の診察時などにコピーを渡し、希望内容について相談しておくといいでしょう。医療機関によっては、本人の意思をカルテに記録してもらえることもあります。

配信元: Medical DOC

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