「大動脈解離の予防」についてよくある質問
ここまで大動脈解離の予防について紹介しました。ここでは「大動脈解離の予防」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
大動脈解離を予防するためにはどんな運動が有効ですか?
藤井 弘敦 医師
過度な筋トレやいきみを伴う激しい運動は、血圧を急激に上昇させてしまう可能性があるため、大動脈解離のリスクがある方には適しません。予防に有効なのは、ウォーキングや軽いジョギング、サイクリング、水泳などの有酸素運動です。1回20〜30分程度、週に3〜5回を目安に、無理のない範囲で継続することが重要です。運動を始める前にはかかりつけ医と相談し、自身の体調や疾患リスクに応じた運動を取り入れるようにしてください。
大動脈解離を発症しやすい人の特徴を教えてください。
藤井 弘敦 医師
大動脈解離は、高血圧や動脈硬化のある方、喫煙習慣がある方、遺伝性の結合組織疾患(マルファン症候群など)を持つ方、そして70歳以上の方に多くみられます。また、急激な血圧変動も発症の引き金になるため、血圧が不安定な方や、寒暖差の大きい生活環境にある方も注意が必要です。ご家族に大動脈疾患の既往がある場合には、一度かかりつけ医師または循環器専門医に相談することをおすすめします。
編集部まとめ 急性大動脈解離は命に関わる病気です。日常生活での予防を心がけましょう!
大動脈解離は、発症すると命に関わることもある重大な疾患ですが、高血圧や動脈硬化、喫煙といったリスク因子をコントロールすることで、発症リスクを下げることは可能です。特に、塩分を控えた食事、継続的な有酸素運動、禁煙、ストレス管理などの生活習慣の見直しが、重要な予防策となります。また、大動脈解離の症状は突然起こるため、「胸や背中の激しい痛み」「失神」「片側の麻痺」などの異常があれば、ためらわず救急車を呼びましょう。

