ヒトデの復活は、海の未来につながる
ヒマワリヒトデの減少は、一種類の生物が減っただけでは済みませんでした。天敵を失った紫ウニは爆発的に増え、ケルプを食い尽くした結果、グレーター・ファラロンズ国立海洋保護区ではケルプ林の約90%が失われたとされます。
ケルプの森は、ラッコやサメ、魚類をはじめ、多くの生物にとって重要な生息地です。また、大量の二酸化炭素を吸収することで、気候変動の緩和にも貢献しています。
そのため研究者は、ヒマワリヒトデの回復は海の生態系全体の回復にもつながる可能性があると期待を寄せています。
一方で、課題も残されています。海洋熱波や海水温の上昇など気候変動の影響は今も続いており、野生個体が再び増えていくかは未知数です。
現在は、水族館などでの飼育下繁殖や、病気や高水温への耐性を持つ個体の育成、環境DNAを活用した生息調査など、さまざまな保全活動が進められています。長らく「野生では、姿をほぼ消した」と考えられていたヒマワリヒトデ。その再発見は、失われた海のバランスを取り戻す第一歩となるかもしれません。
参照
National Marine Sanctuaries「Sunflower Star Sightings Spark Hope for Future of Kelp Forests」
Independent「Once thought extinct ocean species is found off the coast of California」

