脳トレ四択クイズ | Merkystyle
経管栄養の種類を詳しく解説!経口摂取との違いや始める前の注意点とは

経管栄養の種類を詳しく解説!経口摂取との違いや始める前の注意点とは

経管栄養を始める前に知っておきたいこと

経管栄養を始める前に知っておきたいこと

経管栄養は自宅でも行えますか?

経管栄養は、医師や訪問看護師などから必要な指導を受け、必要な管理体制が整っていれば自宅で行える場合があります。胃ろうや経鼻経管栄養など、方法によって必要な手順や注意点は異なりますが、在宅介護のなかで家族が介助しながら栄養管理を行うこともあります。

自宅で行う際は、栄養剤を注入する前に、以下のことを確認しましょう。

●チューブの位置や固定状態
●呼吸の様子
●体調の変化

チューブがずれていたり、呼吸が苦しそうだったりする状態で注入すると、誤嚥や体調悪化につながる可能性があります。自宅で経管栄養を行う基本的な流れは以下のとおりです。

1. 体調やチューブの位置を確認する
まず、本人の体調や呼吸状態を確認し、チューブが正しい位置にあるかを確認します。問題がなければ、医師から指示された角度まで上半身を起こし、栄養剤を常温に戻してから準備します。栄養剤が冷たいままだと、腹部の不快感や下痢につながる場合があるため注意が必要です。

2.指示された速度で栄養剤を注入する
準備が整ったら、チューブと栄養剤の容器を接続し、指示された速度でゆっくり注入します。注入速度が速すぎると、吐き気や嘔吐、腹部の張りなどを起こすことがあります。注入後は白湯などでチューブ内を洗い流し、詰まりを防ぎます。

3.注入後はしばらく上半身を起こす
注入が終わった後も、すぐに横になるのは避け、しばらくは上半身を起こした姿勢を保つことが大切です。逆流や嘔吐を防ぐため、注入直後のおむつ交換や体位変換は慎重に行う必要があります。

4.口腔内を清潔に保つ
お口から食事をしていない場合でも、口腔内を清潔に保つことは重要です。お口の中が汚れていると、誤嚥性肺炎のリスクにつながることがあります。ただし、注入直後の口腔ケアは嘔吐を誘発する可能性があるため、タイミングについては医療職の指示に従いましょう。

経鼻栄養を長く続けるときの注意点はありますか?

経鼻栄養は、鼻からチューブを入れて胃や腸へ栄養剤を届ける方法です。手術をせずに始められる一方で、鼻やのどにチューブが通った状態が続くため、長期間の使用では不快感やトラブルに注意が必要です。

鼻やのどの違和感が強い場合、患者さんが無意識にチューブを抜いてしまうことがあります。自己抜去が起こると、再挿入が必要になるだけでなく、チューブが誤って気管や肺のほうへ入るリスクもあります。そのまま栄養剤を注入すると、誤嚥性肺炎などにつながるおそれがあるため、チューブの位置確認は慎重に行う必要があります。

また、チューブがのどを通っていることで、飲み込みや発声がしづらくなる場合もあります。経口摂取の練習や嚥下訓練を行う際に、チューブが妨げになることもあるため、今後の食事再開を目指す場合は医療職と相談しながら進めることが大切です。

さらに、経鼻栄養を長く続けると、鼻の中や周囲の皮膚に負担がかかり、炎症や潰瘍などが起こる可能性もあります。長期的な栄養管理が必要になる場合は、経鼻栄養を続けるのか、胃ろうや腸ろうなど別の方法を検討するのか、患者さんの状態や介護環境をふまえて医師と相談しましょう。

経管栄養は主治医や管理栄養士に相談しながら進めたほうがよいですか?

経管栄養は、主治医や管理栄養士に相談しながら進めることが大切です。患者さんの病状や消化機能、必要な栄養量は一人ひとり異なるため、自己判断で栄養剤の量や種類、注入速度を変更するのは避けましょう。

経管栄養を始めたばかりの時期は、下痢や腹部の張り、逆流などが起こる場合があります。その際は、注入速度を調整したり、栄養剤の濃度や種類を見直したりすることで対応できることがあります。また、逆流しやすい場合には、半固形タイプの栄養剤が検討されることもあります。

体調の変化が続く場合や、栄養剤が合っていないと感じる場合は、早めに主治医や管理栄養士へ相談しましょう。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで経管栄養の種類についてお伝えしてきました。経管栄養の種類についての要点をまとめると以下のとおりです。

経管栄養とは、お口から十分に食事を取れない場合に、チューブを使って胃や腸へ栄養を届ける方法のこと

胃ろうは胃に、腸ろうは小腸に直接栄養を届ける方法で、消化機能に応じて選択される

経鼻栄養を長く続ける場合は、鼻やのどの違和感、自己抜去、誤嚥などのリスクに注意が必要

経管栄養にはさまざまな方法があり、必要な期間や身体の状態によって合う方法は異なります。不安や疑問がある場合は、主治医や管理栄養士と相談しながら進めることが大切です。

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考文献

4.経管栄養|厚生労働省

総論 経腸栄養に関するガイドライン|J-STAGE

注入する内容に関する知識|兵庫県

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。