●検察官「人間の尊厳を踏みにじる、醜悪な行為」
検察官は、看護助手の立場を利用し、認知機能が低下し抵抗もできない被害者に対し、動画を撮影しながら暴行を加えた犯行は人間の尊厳を踏みにじる「醜悪な行為」と強く非難した。
さらに、過去にも患者への不適切行為がありながら反省することなく犯行をエスカレートさせたことなどから、再犯のおそれもあるとして懲役2年を求刑した。
これに対し、弁護人は、犯行を認め反省していることや、家族による監督が期待できることなどを挙げ、若年で前科前歴のないことから犯罪傾向は進んでおらず、執行猶予付き判決が相当だと主張した。
最後に被告人は「今回したことで、いろんな人に恐怖とか傷を与えてしまい、本当にすみませんでした」と謝罪の言葉を述べた。
看護や介護の仕事に就かなければ、まったく同じ形の犯行は防げるかもしれない。しかし、法廷では「周囲に流されやすい」という自身の性格を説明しながらも、規範意識とどう向き合い、再犯を防ぐのかという具体的な道筋は示されなかった。

