外見至上主義を変えるために
「外見至上主義」を是正するために求められるアクションとして、「政治や企業には、未成年に対する過度な美容医療広告の規制や、SNSのアルゴリズムに対するガイドラインの策定を望みます」と答える。「個人レベルでは、他人の容姿に対する評価を口に出さないこと。たとえ『痩せてるね』『可愛くなったね』というポジティブな言葉であっても、それが呪縛になることがあります。見た目以外で人を褒める語彙を大人が持つことが、最初のアクションです」
最後にこれから本作を読む読者、中高生の子どもを持つ親世代に向けてメッセージを聞くと、「本作を手に取ってくださる全員が、今まさに容姿のことで深く悩んでいるわけではないと思います。ですが、ある日、自分の子どもから『整形したい』と言われたら、その時親としてどう対応するべきか。この問いに対する明確な正解はどこにもないと思っています」という。
「残酷な現実ですが、この社会でルッキズムが終わることはおそらくありません。評価の波に子どもが飲み込まれそうになった時、親にできることは、正解がわからなくても『我が子を愛する気持ちを決して手放さず、最後までそばにいること』だけだと思うのです。この作品が、いつか来るかもしれないその時のための、ひとつのきっかけや覚悟になれば嬉しいです」
娘の苦しみだけではなく、それを見守る親の苦しみにも光を当てた本作。だからこそ、多くの読者の胸を強く打つのだろう。
【うみの韻花】
美容整形の体験談を漫画に描き、XやInstagram、TikTokで配信中。リアルでユーモア溢れるエピソードで人気を博している。著書に『14歳で整形した私 「ブス」の呪いから解けて自分を好きになる日まで』(KADOKAWA)。
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<取材・文/望月悠木 漫画/うみの韻花>
【望月悠木】
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki

