以前、介護施設で夜勤をしていたとき、今でも忘れられない出来事がありました。いつも通りの夜勤のはずが、消灯後の巡回中に一人の利用者様の姿が見当たらなくなったのです。普段の様子を知っていたからこそ、私は転倒や事故の可能性を考え、強い不安を覚えました。
消灯後の巡回で気付いた異変
その日は、いつもと同じように夜勤に入っていました。消灯後、定時の巡回をしていると、ベッドにいるはずの利用者様の姿が見当たりませんでした。
最初はトイレに行かれたのかもしれないと思い、トイレや共用スペースを確認しました。しかし、どこにも姿がありません。普段は歩行も不安定な方だったため、転倒していないか、どこかで動けなくなっていないかと、嫌な予感がしました。
すぐに職員同士で手分けをし、館内を探し始めました。静かな夜の施設内で、その方の姿を探しながら、緊張感が一気に高まっていくのを感じました。
館内を探しても見つからず募る焦り
しばらく探しても見つからず、私たちは外に出てしまった可能性も考え始めました。出入り口を確認し、周辺の捜索も進めることになったのです。
夜間ということもあり、もし外へ出て転倒していたらどうしようという思いが頭を離れませんでした。焦る気持ちを抑えながらも、職員同士で声をかけ合い、場所を分担して探し続けました。
そんな中、別の職員が屋上へ続く扉がわずかに開いていることに気付きました。その知らせを聞いた瞬間、胸がざわつき、急いで屋上へ向かいました。

