息子のひと言
そんなある日でした。
義妹がいつものように婚家についての愚痴を話していた時のことです。
「また顔を出してって言われてさ」「何かと頼まれるんよね」すると義母は、いつも通り義妹の肩を持ちました。
そのやり取りを隣で聞いていたAの息子が、ふっと苦笑いを浮かべて言ったのです。
「ばあちゃんも一緒やん」
一瞬、その場が静かになりました。
けれど次の瞬間、家族みんなが思わず笑ってしまったのです。
義母も笑っていましたが、その後は少し黙っていました。
少しずつ
それからしばらくして、家族の過ごし方が少し変わりました。
義妹が実家へ帰る週と、Aたちが実家へ帰る週を分けるようになったのです。
おかげでAも気兼ねなく自分の親に会えるようになりました。
あの日以来、Aが実家へ帰ることに義母が口を挟むことは減りました。
立場が変わると、自分では気づかないこともあります。
だからこそ時には第三者の率直なひと言が、見えていなかったことに気づかせてくれるのだと感じた出来事でした。
【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2026年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

