こんにちは、Mariaスタッフの殿河です。
例年3月下旬から始まるヒラスズキの「春爆」も落ち着きを見せ、季節は梅雨真っ只中。これから夏に向けて、ヒラスズキゲームは徐々にテクニカルで一筋縄ではいかないシーズンへと移行していきます。
この時期、磯に立っていてこんなお悩みを抱えていませんか?
「サラシは十分に広がっているのに、なぜか反応がない…」
「せっかくバイトがあっても、ショートバイトばかりでフッキングしない…」
水温の上昇やベイトパターンの変化によって、ヒラスズキの警戒心が一段と高まるのがこの季節の特徴です。しかし、厳しい状況だからこそ、現場のコンディションを冷静に見極めた「適切なルアーローテーション」と「シチュエーションに合わせたカラーセレクト」を行うことで、釣果を「0から1」へ、確実に伸ばすことが可能です。
今回は、タフな梅雨・初夏シーズンを打破するために欠かせない、Mariaのヒラスズキ用ルアー「CHOVY(チョビー) SF125」と「フラペンウィング S85」の使い分け術を徹底解説します!

ルアー特性を徹底解剖!なぜタフコンディションに効くのか?
まずは、コンセプトの異なる2つのルアーの特徴と、なぜそれが渋い状況下で効果を発揮するのかをおさらいしておきましょう。
◆ CHOVY SF125:ウネリに同調する“サラシ漂わせ系シャローランナー”
タイプ: スローフローティング(SF)
サイズ/ウエイト: 125mm / 18g
フック: 太軸#6フック×3本搭載
ヒラスズキゲームにおける超定番サイズである125mmの細身ミノーですが、他のルアーと決定的に異なるのが「スローフローティング」という絶妙な浮力設定です。
強風が吹き荒れ、大きなウネリが押し寄せる過酷な磯の上では、一般的なフローティングミノーだと足元やサラシの中で水面から飛び出してしまうことが多々あります。かと言って、シンキングミノーではレンジが入りすぎて、スレたヒラスズキからの反応は得られにくい……。
そんなジレンマを解決するのがチョビーです。絶妙なスローフローティング設定により、荒れた海況でも水面から飛び出すことなく、サラシの分厚い泡の中にしっかりと馴染んでターゲットのレンジに留まり続けます。
さらに、特徴的なヘッド形状が、スレたヒラスズキも思わず口を使ってしまう「タイトなロールアクション」を発生。激渋な状況でも、サラシの中でじっくりと「漂わせる」ことで、警戒心の強い居着きの大型ヒラスズキから貴重なバイトを引き出してくれます。
◆ フラペンウィング S85:爆風を切り裂き、沖のピンポイントを射抜く
タイプ: シンキング(S)
サイズ/ウエイト: 85mm / 24g
フック: 太軸#4フック×2本搭載
コンセプトは、“時化の中、ミノーより飛び、シンキングペンシルより泳ぐ。”
24gという高比重コンパクトボディに加え、フラペンシリーズの代名詞である可動式パーツ「フラップ」をルアー後方に搭載。キャスト時にはこのフラップが折り畳まれて完全に空気抵抗をシャットアウトするため、向かい風や横風が吹き荒れるシチュエーションでも、シンキングペンシル同等の圧倒的な飛距離と安定した飛行姿勢をキープします。
そして、フラペンウィングの真骨頂は着水後にあります。リトリーブを開始した瞬間にフラップが開き、しっかりと水を掴んで浮き上がります。これにより、これまでのシンキングペンシルでは素通りしてしまっていた激しいうねりの中でも、しっかりとレンジをキープしてトレースすることが可能になりました。
コンパクトなシルエットでありながら、ミノーさながらの滑らかなロールアクションと、フラップが発生させる独特の後方波動で、アピール力は抜群。特に「足場が高い磯」や、「遥か沖のシモリに広がるサラシ」をダイレクトに狙い撃ちしたい時に、これ以上ない武器となります。


現場で差がつく!実釣ルアーローテーション&アプローチ術
では、実際のフィールドにおいて、この2つのルアーをどのようにローテーションし、アプローチしていくべきか。私が普段行っている具体的なメソッドをご紹介します。
① 釣行スタートは「チョビー SF125」で手前から高確率に仕留める
釣り場に到着してファーストキャスト。一投目は迷わず「チョビー SF125」からスタートします。まずは自分の立ち位置に近い、手前のサラシを丁寧に探っていくのが鉄則です。
・着水点はサラシの奥2〜3m
サラシのど真ん中にルアーを直撃させてしまうのはNGです。ヒラスズキはサラシが広がったタイミングを見計らって、ベイトを捕食するために根から浮上してきます。そこにいきなりルアーを落としてしまうと、驚いて警戒されてしまいます。
そのため、あえてサラシから少し離れた位置(2〜3m奥)に着水させ、リトリーブしながらサラシの中へと自然に引き入れていくイメージでトレースしてください。
・足元での「2〜3秒ステイ」が勝負の分かれ目
ルアーが足元まで戻ってきても、すぐにピックアップしてはいけません。回収間際に「足元で2〜3秒、じっと止める(ステイ)」ことを意識してみてください。ヒラスズキはアングラーの立ち位置の真下、足元のスリットやハエ根に潜んでいることが非常に多い魚です。最後の最後までサラシに漂わせることで、ピックアップ直前の大迫力バイトを誘発できます。
タダ巻きでダメなら「ジャーキング」を織り交ぜる
ただ巻きだけで反応がない場合は、ロッドワークで鋭くジャークを入れてみてください。スローフローティングならではの、一瞬フワッと止まる絶妙な間が、スレた魚のリアクションバイトを誘発します。
先発おすすめカラー:033 カタクチ
リアルなカタクチイワシを模した定番カラー。サイドのメッキホロが、サラシの中で鱗のようにギラギラと明滅し、食い渋るヒラスズキへナチュラルかつ強烈にアピールします。
② 手前を撃ち尽くしたら「フラペンウィング S85」で沖のピンスポットへ
チョビーで手前のサラシを撃ち尽くし、反応がない、あるいは魚がスレたと判断したら、次は「フラペンウィング S85」の出番です。圧倒的な遠投性能を活かし、チョビーでは届かなかったはるか沖のシモリや、複雑な潮目を狙っていきます。
着水直後の数メートルは全集中!
フラペンウィングはその飛距離ゆえに、はるか沖のサラシの奥に撃ち込むことになります。実釣において、「着水してから数メートル以内」でのバイトが非常に多発するため、着水直後のベールを返した瞬間から、集中してリトリーブを開始してください。
マイクロベイトパターンにもベストマッチ
梅雨から初夏にかけては、イワシなどの大きなベイトだけでなく、ハクやキビナゴ、シラスといった「マイクロベイト」が捕食対象になることが多くなります。125mmのミノーに見向きもしないようなシチュエーションでも、85mmというコンパクトなシルエットを持つフラペンウィングなら、マッチ・ザ・ベイトで一発回答を得られるケースが多々あります。


