1週間でギブアップ
ほとんど口をきかずに1週間が過ぎたころ。
夜、下の子が寝たあとリビングに息子がやってきて、話しかけてきました。
「あの……ごめん」とぽつり。
「メシ、用意するのやってみたら大変だった」「ごめん、あの、毎日ありがとう」と、言葉を選びながら反省の気持ちを伝えてくれました。
その言葉と息子の姿勢に、胸のつかえが取れたように感じた私は、息子に「いいよ。お腹すいてる?」と聞きました。
あまり食べていなかったらしく、お腹がすいていると言うので、冷蔵庫にあるもので簡単に夕食を用意。息子はきちんと手を合わせて「いただきます」と言って食べ始めました。
体験させることが反省の近道
食べている最中も、「やっぱりうまい」「ありがとう」と小さな声で言う息子。
今までは完食するとはいえ無言で、おいしいなどの感想を言ってくれることもありませんでした。食べ終わると「ごちそうさん!」と少し元気な声に。自分で食器を洗っている息子を見て、こうして体験させる方が言葉よりも早く伝わると実感しました。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。

