腎臓病でよくある質問

腎臓病は何科を受診すればよいですか?
健診で尿蛋白や腎機能低下を指摘された場合、または腎臓病が疑われる症状がある場合は、腎臓内科で相談します。腎臓内科は、尿検査や血液検査を詳しく確認し、必要に応じて画像検査や腎生検などを行い、病気の種類や重症度を判断します。糖尿病や高血圧がある方は、かかりつけの内科で日頃の管理を受けながら、必要に応じて腎臓内科へ紹介される流れになることもあります。受診の目安としては、尿蛋白が1+以上の場合、または腎機能を示すeGFRが60未満の場合です。特に40歳未満でこれらの異常を指摘された場合や、蛋白尿と血尿が同時にみられる場合は、腎炎などの進行しやすい病気が隠れていることがあります。症状がないからと放置せず、検査結果を持参して早めに病院で相談してください。
腎臓病は治る病気ですか?
腎臓病が治るかどうかは、病気の種類やみつかった段階によって異なります。小児にみられる溶連菌感染後急性糸球体腎炎などは、一時的に腎機能が大きく低下しても、後遺症を残さず回復することがあります。急性腎障害(AKI)も、脱水や薬剤など原因を早く取り除ければ、腎機能がもとに近い状態まで戻る場合があります。一方で、数ヶ月以上にわたって腎臓が傷ついている慢性腎臓病(CKD)は、失われた腎細胞をもとどおりに再生させることは難しいです。食事療法、血圧や血糖の管理、薬物療法を続けることで、透析導入や心血管病の発症を防ぐ、または遅らせることが期待できます。治らないからと諦めるのではなく、腎臓と付き合いながら機能を守る視点が必要です。
編集部まとめ

腎臓は、老廃物や余分な水分を排出するだけでなく、体内の水分やミネラル、血圧、貧血、骨の健康にも関わる臓器です。腎臓病は初期に自覚症状が出にくく、むくみ、息切れ、倦怠感、食欲不振などが現れた時点では、すでに腎機能が低下している場合があります。尿蛋白や血清クレアチニン、eGFRなどを健診で確認することが、早期発見につながります。
健診で尿蛋白や腎機能低下を指摘された場合は、症状がなくても放置せず、かかりつけ医や腎臓内科で相談してください。早い段階から食事、血圧、血糖、薬物療法を含めた管理を始めることで、腎機能の低下を遅らせ、透析や心血管病のリスクを減らすことにつながります。
参考文献
『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023』(日本腎臓学会)
『CKD診療ガイド2024』(日本腎臓学会)
- 「高血圧」を放置するとどうなるかご存じですか? 脳・心臓・腎臓・目への影響を医師が解説
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