こんにちは、発達専門の小児科医・ママ友ドクター®ゆみ先生こと西村佑美です。3人の子どもを育てる母として医師として、読者の皆さんがとまどってしまうような子育てのお悩みを題材に、その要因や予防策、解決の糸口となるヒントをお伝えしていきたいと思います。
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室内遊びでも、子どもの発達はちゃんと育つ
梅雨を経て、これから猛暑へ。外遊びがしにくく、おうちで過ごす時間がぐっと増える季節です。「一日中家にこもっていて、発達・発育に影響はないかな?」「スマホや動画に頼ってしまう…」そんな心配の声をよくいただきます。安心してください、室内での過ごし方を少し意識するだけで、おうち時間はぐんと豊かになります。私自身が3人の子育てで実践してきたコツをご紹介します。
お伝えしたいのは、特別なことをしなくても、室内遊びで「見る力」「手を動かす力」「人と関わる力」はしっかり育つということ。大事なのは遊びの時間の長さや高価な知育玩具ではなく、ママやパパが「一緒にニコニコと楽しむ」ことなんです。
まず、日々のしつけや遊びなど、子育てのいろんな場面で応用が利く「肯定的注目」という基本テクニックは身につけてもらいたいところ。これまでの連載でも時々ご紹介してきましたが、肯定的注目は目の前の子どもの行動を実況中継するという簡単かつ、効果が期待できる方法。
ただし、声に出す行動は困った行動以外。つまりママから見てその行動が増えても困らないか、ほめてあげてもいいな!と思えることに限定します。「ブロック積んでるね」「上手に色を塗ってるね」「右手でパトカーを動かしているのね」などと、今できていることをそのまんま言葉にしてあげるだけでOK。それだけで子どもは「かまってもらえた」とか「見てもらえている」と感じて安心し、遊びに向かえるようになります。やっていることを声に出すだけなので簡単!笑顔を忘れずに。
逆に、ぐずったらすぐスマホ…が習慣になると、嫌な気持ちを人とのやり取り・対話で解消する練習ができないまま育ってしまうこともあります。
動画はゼロにしなくていいので、「動画を見すぎたら親子一緒に実体験で上書き」を合言葉にしてみてくださいね。
おもちゃ選びのコツ①「今できること」より、ちょっと上を狙う
おもちゃは、その子の発達段階に「少しだけ背伸び」したものが夢中になりやすいです。難しすぎると嫌になり、簡単すぎると飽きてしまう。迷ったら「今ハマっていること」の延長で選ぶと失敗が少ないですよ。
例えばお絵かき。未就園のうちは太めのクレヨンや水で落ちるマーカーで好きにグリグリ描いて、色を楽しめれば十分。お絵かきは「見る力」がとても反映されるので、上手さは期待しすぎなくて大丈夫。顔だって、丸と点でニコニコマークを一緒に描ければ花マルです。
なぞりが好きな子には、好きな絵やキャラクターイラストの上に100円ショップなどで買えるトレーシングペーパーを重ねてなぞらせるのがおすすめ。年中・年長になったら「10分で描けるお絵かきドリル」のような、指示通り描いて褒められる楽しさを味わってみましょう。ちなみにわが家の次男は、好きなキャラクターの「描き方動画」を見て真似して上達しました。なお、まだ不器用さんで握り持ちをしているなら、下の画像のようにステップアップしていきましょう。

ほかにも、シール貼り・粘土・ひも通し・ブロックなど、指先をたくさん使う「微細運動」のおもちゃは、手を動かす力と集中力を同時に育ててくれる優秀な室内遊びです。親は隣で、子どもと同じおもちゃじゃなくても別の細かい作業を一緒にやって過ごすだけでも十分一緒に遊んでいることになりますよ。

