「この人たちに我が家を建ててもらいたい!」50代後半の新築施工業者クエスト④ 「分離発注」という家づくり

「この人たちに我が家を建ててもらいたい!」50代後半の新築施工業者クエスト④ 「分離発注」という家づくり

日本ライフオーガナイザー協会代表理事の高原真由美です。

先週の記事では、工事資金計画書(概算見積書)は、単なる見積書ではなく、その会社のヒアリング力や提案力が表れる書類だった、というお話をしました。

今回は、「結局どこの施工業者に決めたの?」という、一番よく聞かれる質問にお答えしたいと思います。

結論から言うと、我が家が選んだのは「分離発注」という家づくり。分離発注って何?という方もいると思いますが、それについてはのちほど説明しますね。

今まで書いてきたとおり、最初から分離発注を希望していたわけではなく、紆余曲折を経て最後の最後に、「この人たちに我が家を建ててもらいたい!」そう思えるチームに出会った結果、この進め方に辿りつきました。

■もう「規格」から選ぶ家づくりには戻れなかった

土地探しから始まり、施工業者探し、坪単価、工事資金計画書と、何社もの話を聞く中で、私の中には少しずつ違和感が積み重なっていました。

もちろん、それぞれの会社に魅力があります。

でも、多くの会社では、まず自社の標準仕様があり、その中から選んでいくという進め方。

効率的ですし、コストも抑えやすい。住宅業界として合理的な仕組みであることも理解しています。

それでも、人生後半の住み替えだからこそ、「この中から選ぶ」というより、自分たちの暮らしに合わせて一緒に考えてほしいという思いが強くなっていました。14年前に築年数の古い“大阪の長屋”をフルリノベしたという経験も大きいと思います。

あのときもミニマムな予算の中、IKEAの家具を駆使し、大幅にコストを抑えながらも、それでも細かなこだわりは妥協せず、お気に入りの空間に作り上げたあのかんじ。今回の家づくりでも、同じようにできないものか…。でもやはり難しいのかもと心折れそうになっていたそんな頃。

たまたまSNSに流れてきた一つの広告が目に留まりました。

「建築家と諦めない家づくりをしませんか?」

というコピーです。

まさに、フラフラと吸い寄せられるように資料請求と無料相談会に申込み。

すると驚いたことに、その日のうちに、というかほぼ1時間後に返信がありまして。木曜日のことだったのですが、こちらが「なるはや希望」と伝えると、なんとその週末(土曜日!)には面談が決定。

このスピード感だけでも、「今までとは少し違うかもしれない」と感じたのを覚えています。

■紹介会社ではなく「伴走する工務店」だった

建築家を紹介する会社やサービスは、実はたくさんあります。

紹介料や仲介手数料、プロデュース料などを受け取るビジネスモデルも珍しくありません。

また私が知っていた分離発注のケースの多くは、まずは建築家に設計を依頼し、その建築家が施工業者をいくつか選び見積りをとり業者を選定するという進め方でした。実際に私の妹宅は、この形式で家を建てています。(大昔の私のブログ記事で、ちょこっと紹介していました。絵文字多めの文章に気恥ずかしさしかありませんがあえてリンクを貼っておきますね。)

ただ、この工務店さんの進め方はまったく違ったものでした。

工務店側が施主側の要望をヒアリングの上、その施主に最適な建築家をアテンドするというユニークな進め方で、建築家の紹介料は無料。また建築家から紹介料やマージンを受け取ることもないと聞いて、その点も驚きました。

またあらかじめ、建築家自身の設計思想や人柄を一人ひとり確認したうえで、施主側の理想の家づくりを実現してくれそうな建築家を提案してくれるという進め方、そして工務店として本当に大切にしているのは、建築家を紹介することではなく、施工品質を担保することであり、家づくり全体を通して施主の窓口となり、最後まで伴走することであると伺いました。

本来であれば、面談ヒアリング後に5〜10名ほどの建築家を紹介いただき、その中から3名程度と面談を行い、最終的に一人を選ぶ流れとのことでした。

でも私たちの場合は、これまで何か月も施工会社探しを続けてきたこともあり、家づくりアドバイザーさん(いわゆる営業担当の方)にこうお願いしました。

「候補は一人で結構です。その方との面談を急いでください。」

実は面談時に、おすすめ建築家さんとして3名ほど名前があがったのですが、事前に建築家さんの施工事例やプロフィールもかなり調べており、その3名の中にこの方に会ってみたいという建築家さんがいたため、すぐに心は固まったわけです。

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