大人の手足口病を予防する方法

手足口病には予防接種はありますか?
現在の日本では手足口病に有効なワクチンがなく、発病を予防できる薬もありません。手足口病は基本的には症状が軽い病気のため、経過を観察しながら症状に応じた治療(対症療法)を行います。具体的には、発熱や発疹の痛みには鎮痛薬、解熱薬を使用します。皮膚の痒みが強い際には抗ヒスタミン剤が主に処方されます。
感染者が乳幼児の場合、まれに急性髄膜炎や急性脳炎などの重い合併症をきたすことがあります。一方で大人が感染した場合は、合併症が生じる可能性はさらに低いとされています。
家庭内での手足口病の感染対策を教えてください
手足口病は同居する家族の間で感染が広がりやすい病気です。特に小さなお子さんが感染した場合は、看病や育児のなかで大人にもうつるリスクが高まります。家庭内で感染を広げないためには以下のような対策が有効です。
石鹸と流水によるこまめな手洗い
咳エチケットやマスクの着用
定期的な換気
子どもが手を触れるものの定期的な消毒
排泄物やおむつの適切な処理
タオルの個別使用、または使い捨てタオル(ペーパータオルなど)の使用
なかでも手洗いの徹底は特に重要です。エンテロウイルスはアルコール消毒では不十分な場合があるため、必ず石けんと流水での手洗いを基本にしましょう。外出後、トイレ後、食事前、おむつ交換後の念入りな手洗いを習慣づけることはほかの感染症の予防にもなります。
家庭内に手足口病の感染者がいる場合は大人は外出を控えるべきですか?
家庭内に手足口病の感染者がいる場合でも、大人が感染していない段階では必ずしも外出を控える必要はありません。ただし、手洗いやマスクの着用などの感染対策は徹底するようにしましょう。また、もし実際に発症した場合には、他者への感染を防ぐ観点からも症状が落ち着くまでは外出を控えるようにしてください。
編集部まとめ

手足口病は子どもの感染症という印象が強い一方で、大人も感染することがあります。重症化の可能性は低いですが、子どもに比べ発疹の痛みや咽喉痛が強く出ることもあります。
特に小さな子どものいる家庭や、育児、看病に関わる場面では感染リスクが高まるため注意が必要です。
家庭内での感染を防ぐためにはこまめな手洗い、おむつの適切な処理といった基本的な感染対策を徹底しましょう。
参考文献
国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト手足口病
厚生労働省手足口病
こども家庭庁保育所における感染症対策ガイドライン
日本プライマリ・ケア連合学会誌2023,vol.46,no.2,p.84-85成人発症の手足口病
https://idsc.niid.go.jp/iasr/32/378/pr3786.html
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