夏の疲労回復を助けてくれる「ニンニク」。スタミナ源につながる栄養成分とは?
夏の暑さやストレスで疲弊すると、なぜか食べたくなる「ニンニク」。国産ニンニクの旬は6~7月頃です。この時期にはフレッシュな味わいの新ニンニク(生ニンニク)も出回っており、要注目と言えます。ニンニクがスタミナ食材であることは広く知られていますが、具体的にどんな栄養パワーが秘められているのでしょう。栄養士の筆者が、夏の疲労回復を助けてくれる栄養成分や、スタミナ効果をより高める組み合わせについてご紹介します。

ニンニクのパワーの源は香り成分
ニンニクといえば、食べた翌日まで残る強いニオイが印象的ですよね。あの強い香りの主成分は、硫黄化合物(いおうかごうぶつ)の「アリイン」です。アリインはニンニクを切ったり、すりつぶしたりして空気に触れると、臭気の強い「アリシン」に変わります。アリシンには強力な殺菌作用があり、血行を促進して冷え性や血栓を予防する働きもあります。
ニンニクがスタミナ食材と言われているのは、この「アリシン」がビタミンB1と結合して「アリチアミン」という物質に変わり、ビタミンB1の疲労回復効果を持続させるためです。ニンニクそのものにもビタミンB1が含まれていますが、さらに豚肉などのビタミンB1を多く含む食材と組み合わせることで、高い持続効果が期待できます。
さらに、アリシンを加熱すると生じる無臭の「スコルジニン(スコルジン)」と呼ばれる成分が、体内に取り入れた栄養を効率よくエネルギーに変える手助けをし、毛細血管を広げて血行を促進したり、筋肉の疲労回復を助けたりする働きをします。ニンニクの香り成分が、多岐にわたる疲労回復の相乗効果を生み出しているのです。


