心不全の入院中に行われる治療

入院中は、症状を改善し、心不全の原因や再発予防を確認します。ここでは、主な治療について解説します。
薬物療法
心不全の入院治療は、身体にたまった水分を減らすために利尿薬が使われることがあります。息切れやむくみの改善を目指しながら、尿量や体重、血圧、腎機能、電解質を確認します。
状態に応じて、血管を広げる薬、心臓の働きを支える薬、不整脈を整える薬などが使われることもあります。急性期を乗り越えた後は、再入院や心不全の悪化を予防するため、退院後も継続する内服薬の調整が重要です。
酸素吸入と安静療法
血液中の酸素が不足している場合は、酸素吸入を行います。重症の場合は、マスクによる補助換気や集中治療が必要になることもあります。
急性期には、呼吸状態や循環動態が安定するまで安静が必要です。ただし、安静が長く続くと筋力や体力が低下しやすくなります。状態が安定してきたら、少しずつ離床やリハビリを進めます。
心臓リハビリテーション
心臓リハビリテーションは、心臓病の治療の一部として行われます。運動療法だけでなく、食事や服薬、禁煙、体重管理、生活習慣の見直しなども含まれます。
心不全で入院すると、心臓の機能低下に加えて安静による体力低下が起こりやすくなります。そのため、心臓リハビリテーションは、退院後の生活に戻る準備としても大切です。
心不全の退院後の生活

心不全は、退院後の管理がとても重要です。ここでは、退院後に意識したい生活のポイントを解説します。
定期的な外来受診
退院後は、定期的に外来を受診し、心不全の状態を確認します。診察では、息切れやむくみ、体重変化、血圧、脈拍、血液検査などを確認します。
退院直後は体調が変化しやすいため、外来で薬の量を調整することがあります。症状が落ち着いていても、自己判断で薬を中止しないことが大切です。
通院を続けることで、悪化の徴候を早期にみつけやすくなります。
服薬の継続と日常生活の管理
心不全は、退院後も薬を続けることが多くあります。薬は、症状を改善するだけでなく、心臓への負担を減らし、再入院を防ぐためにも重要です。
日常生活では、次のような管理が大切です。
体重を測る
血圧や脈拍を記録する
塩分を摂りすぎない
水分制限を指示されている場合は、その指示を守る
過労を避ける
息切れやむくみの変化をみる
薬を飲み忘れない
心不全は、退院して終わりではありません。自宅での管理を続けることで、安定した生活につなげやすくなります。

