――今期施策と目標数値について
マーケット全体に追いつくことができなかった前期の結果を受け、今期は市場並みの数値の確保を目指す。今春も様々な商品を発売したが、プラスアルファの部分まで届いていないのが現状だ。価格改定の影響が落ち着くことが、今後の売り上げ拡大のカギを握ると見ている。
前期減収の一番の要因であった弁当類の落ち込みについては、何としても歯止めをかけたい。弁当類は、新商品を随時投入しているものの、ロングセラー商品でしか売り上げを伸ばすことができず、全体のボリューム拡大には課題がある。ここ数年、毎年価格改定を実施しており、価格面での手軽さが若干不足していることが不調の要因だと考える。米価高騰の落ち着きから弁当需要が復活する可能性もあり、今期は取り込みに注力していきたい。
今年3月に社名をマルハニチロからUmiosへ変更した。量販店では、市販用冷凍食品の売り場を活用し、新社名とブランドの浸透にも努めていく。「新中華街」シリーズと弁当類を中心に、秋には販促策も実施する予定だ。懸念はナフサ問題で、供給の不安定さから一部商品に影響が出ており、今後も引き続き対応策を講じ、注視していく。
――今後の商品施策について
既存ブランドの強化を第一優先に、拡販を進めていく。焼売や餃子、から揚げ、炒飯、麺類と豊富に揃う「新中華街」シリーズの幅広いバリエーションで、1つのステージを作りたいと考えている。
また同ブランドに並ぶ、新たな柱となる商品群の育成にも注力していく。その筆頭が、「WILDish」で、さらなる拡販を目指す。同シリーズは、国内はもちろん、訪日外国人にも受け入れられており、海外展開にも挑んでいきたい。昨年は、「WILDish 唐辛子ツナ炒飯」の発売を機に、Dongwon社と提携し韓国への輸出がスタート。現地での評判は上々だ。各国ごとに異なる原材料や添加物の制約など、海外展開の課題は多いが、成長分野として力を入れていく。当社の海外比率は、同業他社に比べて低く、事業拡大には大幅な余地がある。
当社は、豊富な弁当類、新中華街「あおり炒めの焼豚炒飯」に代表される本格製法にこだわった米飯類など、得意とするカテゴリーの伸長に注力する方針だ。冷食市場全体については、売り場は引き続き拡大傾向にあり、新規参入も進んでいることから、今後も伸びしろが期待できる。既存のカテゴリーだけでなく、新たなカテゴリーにも挑戦していきたい。
〈冷食日報2026年7月8日付〉

