「糖尿病」を発症すると「足」にどんな症状が現れるかご存知ですか?【医師監修】

「糖尿病」を発症すると「足」にどんな症状が現れるかご存知ですか?【医師監修】

進行した糖尿病で足に現れる症状

進行した糖尿病で足に現れる症状

糖尿病が進行すると足にはどのような症状が現れますか?

糖尿病が進行すると、足の感覚がかなり鈍くなる、傷が治りにくくなる、安静にしていても痛むといった症状が現れます。神経障害が進むと、けがややけどをしても痛みに気付きにくくなり、小さな傷でも潰瘍(皮膚が深くえぐれた傷)になってからみつかることがあります。また、足の筋肉がやせて変形が起こると、一部に負担がかかりやすくなり、タコができることもあります。血流障害が進むと足先の冷たさが強くなり、さらに悪化すると足の組織が黒く壊れる壊疽がみられることもあります。

糖尿病による足の壊疽はどの程度の確率で起きますか?

日本の報告において、糖尿病と診断された方のうち足壊疽がみられた方は0.7%とされています。頻度だけをみると高くないようにみえますが、足壊疽は糖尿病による神経障害や血流障害、感染が重なって起こる重い合併症です。一度起こると、足の機能や日常生活に大きく影響し、進行すると切断が必要になる場合もあります。そのため、数字だけで軽くみるのではなく、起こりうる重症の足病変として理解しておくことが大切です。
参照:『糖尿病足病変で入院加療した患者の実態と生命予後に影響する因子の解明』(糖尿病)

足が壊疽すると、切断することになるのですか?

足が壊疽しても、必ず切断になるわけではありません。感染の広がりや血流の状態によっては、感染の治療や壊死した組織の除去、血流を改善する治療によって、足を残せることもあります。ただし、感染が急速に広がっている場合や、血流が完全に途絶えて組織の回復が見込めない場合には、命を守るために切断が必要になることがあります。そのため、壊疽は切断が必要になる場合もありますが、すべての方が切断になるわけではなく、状態に応じて判断されます。

足の症状に気付いたときの対応と受診の目安

足の症状に気付いたときの対応と受診の目安

足にどのような症状が現れたら受診すべきですか?

足のしびれやピリピリする痛み、冷え、異常なほてり、感覚の鈍さがある場合は、受診の目安です。歩くとふくらはぎが痛み、少し休むとまた歩けるようになる間欠性跛行や、足の皮膚の色が悪い・冷たいといった変化にも気を付けましょう。
また、靴擦れや切り傷、水ぶくれ、タコ、ウオノメ、指の間のただれ、爪の変色など、足に見た目の異常がある場合も病院で相談してください。赤みや腫れ、熱感、膿、悪臭、治りにくい傷がある場合は、感染も考えます。糖尿病性神経障害があると、痛みがなくても悪化していることがあるため放置しないようにしましょう。

糖尿病の足の症状は何科で診てもらえますか?

まずは、普段から糖尿病を診てもらっている内科や糖尿病内科に相談するのが基本です。主治医が足の症状をみたうえで、神経障害や血流障害の可能性を確認し、必要に応じてほかの診療科につないでくれます。

例えば、皮膚のトラブルや治りにくい傷がある場合は皮膚科、足の変形がある場合は整形外科、血流障害が疑われる場合は循環器内科や心臓血管外科で診てもらいます。近年は、フットケア外来を設けている病院もあります。

糖尿病の人が日常生活でできるフットケアを教えてください

糖尿病の方にとって、毎日のフットケアは足病変の予防に欠かせません。まずは、足の甲や裏、かかと、指の間、爪を毎日みて、赤みや傷、水ぶくれ、タコ、ひび割れがないか確認します。見えにくい場合は鏡を使うと確認しやすくなります。足は石けんでやさしく洗い、指の間までしっかり乾かすことが大切です。

また、爪は深爪を避けてまっすぐ切り、靴は足に合ったものを選びます。室内でも素足を避け、靴を履く前は中に異物がないか確認しましょう。皮膚の乾燥を防ぐための保湿も大切ですが、足の指の間は塗り過ぎに注意が必要です。湿りやすくなると、皮膚がふやけたり感染しやすくなったりすることがあります。

配信元: Medical DOC

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