今では信じられないような厳しさも、「当たり前」だった時代があります。
今回は、そんな昭和時代を生きた私の同僚・A子さんから聞いたエピソードです。
給食の時間が苦痛だった子ども時代
子どもの頃の私は、学校給食の時間が苦手でした。「残さず食べる」が絶対という空気の中で、もともと体が小さく食も細かった私は、嫌いなものでも食べ切るまで席を立てず昼休みが終わっても一人だけ机に向かっていたことを、今でもはっきり覚えています。周りが掃除を始める中、泣きながら無理やり口に押し込んだ日のことは、胸の奥に残る苦い記憶です。
疑うことすらできなかった当時の常識
当時は、それが当たり前の教育だとされていました。先生も親も「好き嫌いはよくない」「食べ物を粗末にしてはいけない」と言い、疑問を持つ余地すらありませんでした。家でも同じように、残さず食べることを求められました。けれど今振り返ると、あの時間に私が学んだのは感謝の気持ちではなく、「食べることへの恐怖」だったように思います。

